選択権〜3つの選択肢から選ぶチートは!?〜

アキ・焔

吸血鬼(吸血黒鬼)はものすごく強いのだとか

リオナとローナに数時間に渡る折檻からようやく解放されて自室に戻ることにした
部屋に入るとリアンが目を覚ましていた

「起きたのかお早う」
「お早うなのじゃ、ところで妾はいつの間にここへきたのじゃ?確か最後は…そうじゃ!名前じゃ、お主名前はつけられたのか!?」
「あぁつけられたぞ、そして名前をつけた後気を失ったんだ」
「ほ、本当なんじゃな」
「自分のステータス見れば分かるぞ」

そう言うと恐る恐るといった感じでステータス画面を開いた
すると、

「本当なのじゃ、まさか本当に生きている間に名前を貰えるとは思わなかったのじゃ!本当にありがとうなのじゃ!」
「気にすんな、これからは仲間なんだから」
「と、ところで聞いてなかったのじゃが名前は何というのだ?感謝した相手の名前を知らないのは恥知らずにも程があると思うのじゃ」
「自己紹介してなかったな、俺の名前はアキ・シンドウだファミリーネームはあるが貴族ではないぞ」
「妾の名前はリ、リアンなのじゃ!これからよろしく頼むなアキ」
「こちらこそよろしく頼むリアン」

まだ自分の名前を名乗るのは恥ずかしいらしい
一旦俺らの自己紹介は終わったので今度はマリンとフレアにも自己紹介してもらうつもりだ

「リアン、俺の従魔を紹介するぞサファイアスライムがマリンで炎狐はフレアだ」
「よろしくなのよ、災難だったわね主様の本気を受けるなんて」
「よろしくなの~、マスターは力加減があまり出来ないだけなの~、だから怒らないであげて欲しいの~」

あらら、フレアにも怒られたがマリンは純粋だからこそフレアよりも心が抉られていくなぁ…

「よろしくなのじゃ、妾はリアン吸血鬼なのじゃ」
「もう驚かないのよ、前までなら吸血鬼と聞いただけでびびってたかも知れないけれど今ではこういうことに慣れてしまったのよ」

あ、まだ伝えてなかった

「あー、リアンは吸血鬼じゃないぞ」
「何を言っておるのじゃアキは?妾は吸血鬼なのじゃ、それとも弱いから吸血鬼じゃないとでも言うつもりなのか?」
「いやいや、違うぞ進化して吸血黒鬼きゅうけつこっきになってるはずだぞ」
「え?」

自分のステータスを確認したらしくその画面を見た瞬間に目を大きく広げ口もポカンと開けたまま硬直していた
少し経つとゆっくりスローモーション映像並みの遅さで顔を上げた

「進化したというのか?」
「そうだぞ」
「初めて聞いたのじゃ吸血鬼が進化するなんて」
「うーん、何故だかは分からないが俺が名前を契約した魔物につけると進化するみたいなんだ、現にマリンとフレアも進化してる」
「なっ、アキはやはり規格外なのじゃ」
「わかるのよその気持ち」
「わかるの~」 

その後少し話してから落ち着いたのでヴィオナさんの所に行くことにした
行く前に召喚魔法を使うことは言っておいたのでそこまでは驚かないだろう
ってかドラゴンと吸血鬼はどちらが強いのだろう?
気になったので聞いてみると

「ふむ、妾が勝てるのは属性持ちのドラゴンまでじゃ、今は分からぬが前はそうだったのじゃ」

と、いうのもドラゴンには
下級→中級→上級→特級→属性級→古代級→王級
となっているらしい
今のリアンならユニークスキルがあるため古代級に勝てる可能性はあるということらしい
王級のドラゴンとはいずれ戦ってみたいなぁ

そんな話をしながらヴィオナさんの部屋についたのでノックをすると、

「いいですよ」

と言われたので部屋に入った

「召喚魔法は成功したようね、まだ鑑定していないから彼女の種族は知らないわ」
「え?まだ鑑定してないんですか?」
「だって楽しみにしていましたから」
「そうでしたか、では発表しますね彼女ことリアンの種族は………吸血鬼です!」

すると、ヴィオナさんが固まっていた
初めてヴィオナさんが動揺しているのを見たなぁ 
しばらくそうしているとヴィオナさんは恐る恐る

「えーっと吸血鬼ってあの吸血鬼の?」
「どの吸血鬼かは知りませんが吸血鬼ですよ、正確に言えば吸血鬼の進化した吸血黒鬼ですが」
「進化、え?え?いえ、これに関しては考えても無駄かも知れないわね、もう一つ隠蔽のアクセサリー上げるからつけておいてね」
「鑑定はしないんですか?」
「えぇ、あの最強とも言われて恐れられている吸血鬼の進化した相手を鑑定する胆力はないからね」
「話に入って悪いのじゃが、そんな妾よりもアキの方が圧倒的に強いのじゃ」

すると、また固まっていた
やっと意識が帰って来たようだ

「もしかしたらとは思っていましたがまさか吸血鬼よりも強いとは…、今回のことは私の心の中にしまっておきます、家の家族達にはそれなりの感じで伝えておきますね」
「ありがとうございます、お願いします」

思っていたよりもリアンは強かったらしい
だって、あのヴィオナさんが動揺するくらいなのだから!




今回はここまでです
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