氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

目覚め

結局、11枚全て使い切ってしまった

アリスもかなり疲れたらしく

終わった後すぐにぐっすり寝てしまった

秋風もその後すぐに寝た


「キャーッ!」

秋風はアリスの叫び声と共に目が覚めた

急に起こされたためまだ寝ぼけている

視界もぼやけていて何が起こったのかわからない

だが、ぼやけている視界の中に、何か動く水色の物体があった

「あ、秋風、早く助けて!」

アリスも走り回っているらしく、ドタバタと音が立っている

「ん? どうした?」

秋風もだんだん辺りが見えるようになってくる

するとそこにはとんでもない光景が広がっていた

上下するおっぱいと宙を浮く丸い物体がそこにはあったのだ

何だ、あの丸いのは?

秋風はその丸い物体を両手で掴み取る

だが

ズドンと秋風の手から落ちる

「重っ!」

どうやら秋風の筋力でも支えきれないほどの重さらしい

床が少し凹んだ

その時、落ちた物体が再び上昇し始め

そして、輝きを放った

「くっ・・・」

秋風とアリスも目を開けていられない

輝きは少しずつ弱くなっていき

秋風とアリスが目を開けたとき、そこには・・・・

「ピィー」

そう、そこには水色のドラゴンが浮いていた

「・・・・」

「・・・・」

秋風もアリスも状況を理解できず、固まる

「ピィー?」

ドラゴンは秋風たちを見つめている

すると、ドラゴンはまた輝きを放つ

そして、輝きも弱まり、秋風たちが目を開けたとき

そこにドラゴンの姿はなく、代わりに裸の少女が立っていた

少女は手足の動きに問題がないことを確認すると

秋風の元へ近づく

「お主がわしのマスターか?」

「え?」

急に思いもしない言葉をかけられた秋風は再び固まった

次に、少女はアリスの方を向き、アリスに近づく

そして、アリスの大きな胸を揉みだした

「けしからんな、わしより遥かにでかいじゃないか」

「ちょ、ちょっと、やめっ・・・」

アリスは抵抗しようとするが、感じて動けない

かなりのテクニシャンだな、こいつ

「お、おい、ひとまずやめろ」

「ひとまずでよいのか?」

「いや、もうやめろ」

「まぁ、マスターの命令じゃしょうがないの」

秋風がそう言うと少女はすぐに手を引いた

「さっきから、マスターマスターって何なんだよ」

「お主はわしの主人であろう?」

「俺は幼女趣味はない!」

「ほう、そうか、ならこれならどうじゃ」

少女はそう言うと、また輝きを放った

秋風が目を開けると、そこには・・・

「あ、アリスが2人・・・」

そう、そこには裸のアリスが2人立っていた

「あ、秋風、私が本物よ」

「いや、わしが本物じゃ」

いや、話し方でわかるんだが・・・

「もう、いいよ、元に戻って」

秋風は少し呆れた感じで言う

「そうか」

少女は再び輝きを放って元に戻った

「んで、説明してくれよ、マスターって何だ?」

「俺は契約したおぼえはない」

「お主、本当に覚えておらんのか?」

「夢で会ったではないか」

夢? いつの夢だ?

「しかもお主が神殿からわしたちを連れ出したのだろう」

神殿? 遺跡のことか?

あっ・・・

秋風は何かを思い出したのか、旅行カバンの中を確認する

「ない・・・」

秋風のカバンの中には確かに小さな丸い玉があったはずだが、それはどこにもなかった

「お前、まさかあの丸い魔法具か?」

「お前とか魔法具ではない、わしはテラじゃ」

「10ある最強の魔法具の中のひとつじゃな」

魔法具はこの世にたくさんあるが、その中でも特に最強の10個の魔法具を、”十災”と呼んでいる

「ちょっとまて、お前が十災のひとつなら、一緒に持って帰ってきた、もうひとつの玉も・・・」

「あぁ、ノヴァのことか? 多分今頃目覚めておるだろう」

十災のひとつだぞ、寮潰れてそうだな・・・

「まぁ、そんなことより、お主ら早く隠れた方が良いぞ、とんでもない量の魔力の持ち主が近づいて来ておる」

「え、いや、意味がわからな・・・」

ガチャッ

鍵が外側から開き、ドアが開いた

「東山、入るぞ」

水谷先生が入ってきたのだ

アリスはギリギリのところでタオルを羽織った

「・・・・」

「・・・・」

水谷先生と秋風が見つめあっている

そして水谷先生は周りを見て

「東山、お前、幼女趣味があったのか?」

秋風は言われた瞬間、テラの方を見る

服を着ていないままだ・・・

「テラ、お前・・・」

「だから忠告したじゃろ」

「ひとまず、東山とイルバーナとそこのロリ娘は後で俺の部屋に来るように」

「もちろん、死ぬ覚悟をしてな」

「「 は、はい・・・」」






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