氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

騎士王戦 予選 ⑧

その後の血原チームの勝ち上がりは相変わらずクレイジーだった

俺たちなは見せつけるような、瞬殺プレイの連発だ

『血』を扱う血原、『ナイフ』を扱う狩屋、
そして、『氷』を扱う氷山

このトリオをどう攻略すればいいのか、未だにわからない

とにかく強いのだ

「秋風くん、アリスくん、そろそろ出番だ」

秋風もアリスも集中力を高めていたため、時間を忘れていた

「はい・・・」

アリスも俺も集中力は大丈夫だ

「さぁ行こうか、2人とも」

「はい、絶対勝ちましょう」

3人はゲートへ向かった



「血原、そろそろ出番だ、準備はできているのか?」

そう言ったのは、序列4位の氷山だ

「あぁ、凍路か、もうそんな時間か」

「あの件はどうなっている、血原」

「あぁ、あんたを東山秋風にぶつけることか」

「あぁ、それだ」

「問題ない、おそらく東山秋風は、3番目に来るさ」

「そうか、ならいい」

「さぁ、狩屋も準備しろ」

「へーい」

「さぁ、早く終わらせようか」

3人はゲートへ向かった


「さぁ、いよいよ始めます、騎士王戦 予選 団体戦決勝」

「みんな、盛り上がってるか?」

イェーイ

会場の盛り上がりは申し分ない

「それじゃ、決勝ってことで、スペシャルゲストを紹介するよ、現WKU序列2位で東山 秋風の父親
東山 炎一郎だ」

ウォーーーーー

炎一郎の登場に場がさらに盛り上がる

「炎一郎さんには、解説をやってもらいまーす」

「それでは、参りましょう、選手入場!」

秋風たちが入場を始める

「まず、西ゲートから入場してきたのは、最上チームだ」

「実に注目選手は誰でしょうか?」

「そうですなぁ、全員が注目選手と言っても過言ではないでしょうが、秋風以外が注目選手ですなぁ」

はっはっはぁーと、炎一郎は笑っている

「あいつ、来てたのかよ、暇人かよ」

「さぁ、続いて入場してきたのは、東ゲート、優勝候補筆頭の血原チームだぁ」

「注目選手は誰でしょうか?」

「そうですなぁ、血原選手に注目ですな、将来も有望ですからな」

そして、両チームが入場を終えた

「それでは、オーダーを発表いたしまーす」

「まず、1試合目はなんと、最上選手vs狩屋選手だぁ」

「1試合目から、最上選手を投入してきましたが、一体どんな作戦があるのか」

「続いて、2試合目は、イルバーナ選手vs血原選手だぁ」

「女子学園トップを争うことになります、この試合、超注目です」

「そして、最終試合は、東山選手vs氷山選手だぁ」

「果たして、氷勝負を制するのはどっちなのか」

「まもなく、試合が始まります」

「両チーム、1試合目に出る選手は前に出なさい」

1試合目は、最上先輩と狩屋先輩だ、どんな戦いになるんだろうか

「よろしくな狩屋」

「はっ、今日こそは勝つ」

両者位置についた

「それでは、バトルスタート!」

「合図とともに動いたのは狩屋選手だぁ」

狩屋が飛び出し、身体の一部をナイフに変える

そう、狩屋の固有魔法は『ナイフ』

身体の一部をナイフに変えることができるのだ

ヒョロっとした身体からは想像もできない、速さで最上を襲う

「死ねぇー」

狩屋がナイフで攻撃を開始する

すごい速さだ

だが・・・

「おーっと、これはすごい、最上選手武器をいっさい使わずに、攻撃を受け流している」

「これはどうでしょうか、炎一郎さん?」

うむっ   と炎一郎がヒゲを触りながら解説する

「これは、何年も過酷な訓練を積んできた証だ、とんでもないな」

炎一郎も驚いているようだ

狩屋はその後も攻撃を重ねるが決定打は得られない

だが、その時、最上が動いた

足で地面を勢いよく踏んだのだ

その瞬間、地割れが起き、フィールドがガタガタになる

「くっ」

狩屋もこれは後退せざるを得ない

だが、最上はその一瞬の隙を見逃さなかった

最上が右足で地面を蹴り、加速し狩屋に向かう

対する狩屋はバランスがまだ崩れている

「はっ!」

最上が、加速の勢いを利用して狩屋を蹴り飛ばした

ものすごい速さで狩屋が壁に激突した

「か、狩屋選手立ち上がれません、よって勝者」

「最上 蹴也!」

オォー

会場が盛り上がった

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