氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

合宿⑧

秋風が、『蒼凍』と『紅炎』を出現させたのに対し

アリスは・・・

「銃剣か・・・」

そう、銀色の銃剣を出現させたのだ

さらに、アリスは、光の剣を出現させた

「いくわよ」

そう言った瞬間、アリスが消えた

どこだ、どこにいった?

後ろか!

「氷よ・・・」

秋風は、背後に氷の壁を出現させる

そして

「はっ!」

2本の剣を振り抜く

2本の剣は、氷を斬り裂き

アリスまで届くと思われた

しかし

「いない・・・」

次は右かよ!

なんとか、剣を受け止める

くっ、重い

だが、アリスはすでに銃剣を構えていた

「くっっ!」

かろうじて、銃の弾の直撃を避けた

秋風の横腹から血が出る

弾がかすったのだ

まずい、このままじゃ負ける

アリスは、光の速さで、移動できる

なら、どうすれば勝てる、どうすれば

アリスの猛攻は止まらない

光の剣と銃剣の使い方は半端じゃない

ひとまず、距離を取りたい

次はおそらく・・・

後ろだ!

「はぁっ」

再び剣を後ろに振り抜く

その刹那

秋風の斬り裂いた先は

左に炎、右に氷と、斬撃を境に割れていた

「なんて、炎と氷の使い方だよ」

思わず、仁が立ち上がる

これには、アリスも距離を取らざるをえない

なんて、使い方なの

しかも、剣の二刀流がうまい

だが、アリスもすぐにまた距離を詰める

秋風は、考える暇すら与えられなかった

すごい速さの剣の打ち合いが始まった

「剣1本で、2本についてくるとか、すごすぎだな」

「そっちこそ、よく銃をよけられるわね」

 お互い勝負が決まらないまま、10分が経過した

「あいつら、強すぎだろ」

そう、秋風もアリスも少しもスピードが落ちてないのだ


そろそろ、なにか仕掛けてくる頃だ

その時、アリスが動いた

一度後ろに下がり、光速で移動したのだ

右か!

だが、アリスは左にいた

「やっ!」

アリスの斬撃が反応の遅れた秋風を襲う

よけられない・・・

鮮血が宙を舞った

秋風の右手が切られたのだ

だが、アリスの猛攻は止まらない

次は銃剣で秋風を刺す

そして、銃を撃つ

これを、かろうじて避け、秋風は後ろへ大きく後退する

かなりの傷だ

だが、収穫はあった

あの時確かにアリスは、右かから攻撃を仕掛けるはずだった

だが、切り返して、左に移動したのだ

つまり、あの移動は直進のみ可能!

おそらく、次もあの攻撃は来る



秋風をしとめられなかったのは、かなり辛い

けど、今は私が優勢

一気にカタをつける!

アリスが動き出した




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