氷炎騎士の騎校生活(スクールライフ)

真木 輝

合宿①

アリスが近づいてきた

なんか、もじもじしている

「・・・・ありがと・・・・」

声が小さい

「え?なんて?」

「あ、ありがとって言ってんの」

いきなり大声だからビックリした

「いや、礼を言うのは俺の方だ」

「アリスは本当に凄いな、ありがとう」

アリスの頬が少し赤くなった

「いいわよ、別に」

なんでだろうか、いつもの事なのに

その仕草や声がとても愛おしく感じた

そういえば・・・

「アリスはなんでここにいるんだ?」

はっと、何かを思い出したかのように

「そうだったわ」

と、言い残して走って行った

なんだったんだろうか?



その後、警察に魔人の身柄を差し出した後、

仁と俺の2人は、事情徴収を受けて

ようやく寮に帰ることができた

「散々だったな」

「明日までに疲れ抜ける気がしないぜ」

仁の言う通りだ

明日から合宿なのに・・・・

「早く帰って、準備して寝よう」

「そうだな」

明日からはいよいよ合宿だ

頑張らないとな



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今日は、8時まで教室に待機

その後出発という予定だ

いつもと変わらない

「今日は、早めに行こう」

秋風は早めに、部屋を出た

「よう、秋風一緒に行こうぜ」

「おう」

そのまま、仁と学校の校門まで一緒に行った

そして、校門を通ろうとした時

「なんですか、そのだらしない格好は?」

「1年生ですね?今すぐ着替えてきなさい」

風紀委員と書いてある、朝からイラつくな

「どこがダメなんですか?先輩」

「なんですか、そこの銀髪は、シャツ出しとワックス」

「緑色の奴は、ピアスとパーカー」

「そろいも揃ってクソですね」

プチんと何かがキレる音がした

「クソって言ったのかな、先輩」

「はい、クソですね」

「取り消せ」

「いやです」

「なら、俺と勝負しろ、確かこの学校のルールにあったはずだ」

「受ける意味がありません」

めんどくさい奴だ

「逃げてるのか?怖くて」

「まさか、そんなはずないでしょう」

「いいでしょう、受けましょうその勝負」

かかったな

ちょうど、拳銃の練習もできるし一石二鳥だ

「仁、離れとけ」

「あなた、私がアカデミーで   序列16位ってことを知ってて、勝者を挑んでるんですか?」

「知らん」

そんなのどうでもいい、問題は友達を馬鹿にされたことだ

「準備はいいですか?」

では、バトルスタート!

かけ声と同時に、風紀委員の女が凍りついた

「なっ」

どうやらかなり驚いているらしい

「俺の勝ちだな」

勝者、東山 秋風

「仁、もういいぞ、早く教室に行こう」

「お、おう」

凍りついた風紀委員はほったらかしだった

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