邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第三百八十七話 満開の花畑
9章 Grim happy end
「…………生命反応が一斉に離れていきますね……群れか、それともただ偶然に集まっていただけなのか……」
何かががさがさと樹上を動き回る音を聴きながら、シグレは障害物をかき分けて林の奥へと進んで行く。
そうしていると、小さな林をぬけ、今度は草原に出た。
「鑑定」
ダッシュギャロップ
駿足を誇る馬の魔物。
自分の速さに誇りを抱いており、速さ勝負で負けることを何よりも嫌う。
負けそうになれば相手に対し後ろ蹴りをあびせかけて妨害する。
早く走るために足の筋肉が見てわかるほどにまで発達・膨張しており、その後ろ蹴りは魔物の牙や爪、甲殻程度なら簡単に蹴り壊すことが出来る。
食性は草食なため好戦的ではないが、命の危機が選べば戦闘を選ぶ程度には気性が荒い。
速さ勝負で負けた相手には忠誠を誓うため、この馬を自らの騎獣にすることが出来たなら非常に優秀な相棒となる。
「どうやら危険はないようですね」
草原の草を食む馬の群れを横目に、シグレはすっかり登り切って中天にある太陽を見上げながら進んでいく。
そして、唐突に太陽光が目に入るのを防いでいた手に、槍の穂先のようなものが突き刺さる。
シグレの手のひらを貫いたと思われたそれはシグレの手のひら、あと1mmほどの位置で硬質な金属音を上げて弾き返され、自らのスピードと防がれた反動で骨が捻れ、圧壊して肉の芽が咲いた。
その肉と血がシェイクされて混ざりあった物質を払い除けながら、シグレはゆっくりと腰を落とした。
「物理攻撃防御、貫通無効化、反物結界」
防御用の結界と受けた力をそのまま跳ね返す防御壁を展開し、襲いくる謎の生物を防ぎきる。
魔法によって作り出された透明な壁は鳥達の血と肉により紅色と桜色が混じりあっており、屍山血河の様相を呈していた。
「スピード・アップグレード。グレーターアジリティ」
結界魔法を維持したままAGIを上昇させる魔法を使い、シグレは鳥達の襲撃を防御しながら進んでいく。
魔法障壁自体はシグレとの相対距離が固定されているのでシグレが動くと魔法障壁も動く。
この壁を利用し、シグレは何百何千に達しようかという鳥達の攻撃を防いでいった。
中空には、肉の花が咲いていた。
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)
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(IDは@kuroshio_novelです)
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そうしていると、小さな林をぬけ、今度は草原に出た。
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駿足を誇る馬の魔物。
自分の速さに誇りを抱いており、速さ勝負で負けることを何よりも嫌う。
負けそうになれば相手に対し後ろ蹴りをあびせかけて妨害する。
早く走るために足の筋肉が見てわかるほどにまで発達・膨張しており、その後ろ蹴りは魔物の牙や爪、甲殻程度なら簡単に蹴り壊すことが出来る。
食性は草食なため好戦的ではないが、命の危機が選べば戦闘を選ぶ程度には気性が荒い。
速さ勝負で負けた相手には忠誠を誓うため、この馬を自らの騎獣にすることが出来たなら非常に優秀な相棒となる。
「どうやら危険はないようですね」
草原の草を食む馬の群れを横目に、シグレはすっかり登り切って中天にある太陽を見上げながら進んでいく。
そして、唐突に太陽光が目に入るのを防いでいた手に、槍の穂先のようなものが突き刺さる。
シグレの手のひらを貫いたと思われたそれはシグレの手のひら、あと1mmほどの位置で硬質な金属音を上げて弾き返され、自らのスピードと防がれた反動で骨が捻れ、圧壊して肉の芽が咲いた。
その肉と血がシェイクされて混ざりあった物質を払い除けながら、シグレはゆっくりと腰を落とした。
「物理攻撃防御、貫通無効化、反物結界」
防御用の結界と受けた力をそのまま跳ね返す防御壁を展開し、襲いくる謎の生物を防ぎきる。
魔法によって作り出された透明な壁は鳥達の血と肉により紅色と桜色が混じりあっており、屍山血河の様相を呈していた。
「スピード・アップグレード。グレーターアジリティ」
結界魔法を維持したままAGIを上昇させる魔法を使い、シグレは鳥達の襲撃を防御しながら進んでいく。
魔法障壁自体はシグレとの相対距離が固定されているのでシグレが動くと魔法障壁も動く。
この壁を利用し、シグレは何百何千に達しようかという鳥達の攻撃を防いでいった。
中空には、肉の花が咲いていた。
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