邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百六十六話 結

9章 Grim happy end


炸裂酸雨アシッド・レイン

空中に浮かび上がるシグレの周囲にボコボコと音を立てて沸騰する人間の頭部ほどの水球が数十個生成されたかと思うと、それは眼下に存在する怪物達に降り注ぎ、地面に触れる直前、あるいは怪物達に触れる瞬間に炸裂し、液体が周囲に飛散した。

自由落下する頭部大の水球を自らの強酸弾によって散らそうとしていた小型寄生生物インジェクション・ツリーはシグレの放った水球が自らの放った協賛弾に触れる直前に炸裂し、高みから降り注ぐ液体を寄生している植物と本体にたっぷりと浴びてしまった。
空中で炸裂したため広範囲に飛散した液体はそのまま自由落下し、危険を察知して逃げた二足歩行のトカゲのような生物と空中の鷹のような怪物以外はそれらを体の各所に浴びてしまった。
液体を浴びた箇所から煙が上がる。
皮膚や体毛が驚異的な速度で溶解して行き、そしてそのまま怪物達の血管、神経、骨、筋肉、内臓、ありとあらゆる生物を構成する物全てが溶解し、それら全てを混ぜ合わせた奇怪で醜悪な臭いを発する液体が地面へと滴り落ちていく。
所々が溶け消えたせいで穴が空き、ぼろぼろになった怪物達は倒れ、そのまま生命活動を停止した。

「かなり広範囲に散りましたね……もう少し狭くなると思っていたのですが」

そうしてシグレは地上へと降りたち、死屍累々となった広場の中心に立つ。

「大氷界。って……使えませんか、さすがにこれは賢者でも使えないようですね。となると、超高電磁場オーバーエレクトロンとかは使えない。通常時ではある程度魔法のランクを下げざるを得ませんね。まあ、詠唱すれば使えますし、それに」

ワンピースの防護により空から襲いくる怪物達の攻撃を受け続けていたシグレのステータスは加速度的に上昇していく。
赤涙のペンダントに嵌め込まれた紅玉ルビーがその鮮やかさを増し、妖しげな光を放ち始める。
そうして、周囲の全てが凍りついた。

「こうして、ある程度弱い魔法を連打すれば効率では劣りますがほとんど同じことを実現できる訳ですし。まあ、弱い魔法を連打してる訳ですから、ある程度耐性を持つ相手には効きませんけどね」

「魔力感知に反応なし、さて、これで片付きましたね」


魔力感知やら詠唱短縮やらは賢者に内包されているのでスキルが無くても使えます。

気付いたらPVが22万突破。
ありがとうございます!

FGOの方では無事爆死しました。
まあ、前回の神引きカルナ、カーマ、パールヴァティがおかしかったからね。
確率は収束するんだろうね。

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