邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三百五十六話 出発

8章 復活儀式


『それは、俺の力を使って作った、ニャルラトホテプあのゴミとその眷属や害獣にだけ効く魔術の込められた硝子玉だ。強度は並以上だがな、ダイヤモンドでぶっ叩いても割れねぇようにしてあるから』
『使い方なんてもんはねぇ、ただ持ってりゃ、ある程度の眷属や魔獣はそもそもよってこねぇようにしてある。それでも上位の眷属やニャルラトホテプあいつ自身は普通にくるが、ほんとにやばい時は投げつけろ、そうすりゃ壊れはするが確実に危機を防げるように作ってある。それを使うかどうかはお前次第だ。ま、せいぜい使わなくていいように努力するんだな』

それだけ言うとクトゥグアは光の球体をシグレに渡したまま飛び立ち、人型から炎の球体となって再び雲海に穴を開けて上空へと飛び去っていった。
そして、それと同時に光の球の発する光が異常に強くなり、天に輝く太陽のように膨れ上がってシグレを飲み込み、そして、消滅した。

『えっ…ちょ、なくなったけど!?』
『よく見ろクトゥルフ、中にある』

その言葉に呼応するかのようにシグレの胸が輝き、その光が全身に行き渡るように広がっていき、体の全体に行き渡ったところで体全体から真っ赤な光の粒子が立ち上り、上空で収束してシグレに吸い込まれていった。

「体が熱く……なるほど、普通の物体だったら持っていけるはずがありませんしね。そもそも持っていける精神交換機これがおかしいんですけどね」
『さて、やることは終わったな?』
「はい」

そうすると、シグレはクトゥグアの突然の来訪によりベルトポーチの中に入れていた精神交換機を取り出した。
従魔は既に周辺に待機しており、封印の準備も済んでいる。
そして、取り出したそれを捧げもつようにし、表面を一定の規則を守りつつ摩擦していく。
すると、表面の電子回路のような溝が刻まれた部分に中心から広がるようにして冷たく青い光が発生し、それが末端まで到達したかと思うと、末端から針が出現し、精神交換機を捧げもつシグレの肉を深く貫いた。
そして、シグレは時空間を越えて生物の精神を交換する機械の起句パスワードを唱えた。

「我、宇宙の深淵へと旅立たん」


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