邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第二百九十九話 ファフニールの真実

8章 復活儀式


『解放せよ。悪龍の血鎧』

その言葉と同時に、白銀の鎧に赤黒い線が走り、瞬く間に白銀だった鎧を赤黒い色へと変えた。

『悪龍ファフニール。元は一人のドワーフとされているが、その真実は違う』

肥大し、膨張し、赤黒く変色しながら、眼前の英雄は淡々と語り続ける。

『ファフニールとは、龍へと変じるドワーフでも、悪逆の限りを尽くした龍でもなんでもない。むしろ、生命ですらない』

巨大化した背中から蝙蝠のような皮膜をもった赤黒い翼が肉を引き裂くように出現し、ゆっくりとジークフリートの体が持ちが上がる。

『悪龍ファフニール。それは、『繁栄・・』の具現。富と繁栄を司る、世界への叛逆者だ』

白銀の長髪からは大きな角が生え、腕や足に鱗が生えたまさに龍人と言うべき姿になったジークフリートは、巨大化した体で地面につきたっているバルムンクを手に取る。
その瞬間、バルムンクが真紅に染まり、刺々しいデザインの大剣へと変貌した。

『繁栄とは、富と戦乱の先にあるもの。
そして、繁栄とは富によって起こるもの。故に、富がある限り俺が負けることは絶対にない。
戦乱、戦において必ず勝ち、そして繁栄する・・・・・・・・・・・・。それが、悪龍と呼ばれたファフニールの力。富がある限り負けず、そして最後は必ず勝つ。絶対勝利の権能だ』

「なるほど……私なんかよりよっぽどチートしてますねこれは……」
『世界悪みたいな感じなのかな?人間に寄生して生き続けるっぽいけど』

一合、つまりは一度剣を合わせるごとに砕け散る骨刀と未だ傷すらないバルムンクは、未だに壮烈な打ち合いを続けていた。
攻撃の合間を縫って放たれるシグレの鋭い攻撃も鎧によって弾かれ、回避や防御を考えぬジークフリートの大上段からの振り下ろしがシグレに襲いかかる。

「その鎧……だからそんなに硬いんですね」
『ああ、そうだ。悪龍の血たるこれは富と繁栄の具現。ファフニールの本体と言っても過言ではない。富を以てあらゆる攻撃を無効化する最強の鎧だ』

そんなことを言うジークフリートに兎達が背後から迫る。
狙うは、背中の菩提樹の葉の形の弱点。
悪龍の血から唯一逃れたその場所へ、兎達はその凶刃を叩き込む。

『だが、ここはどうしようもない』

が、それは、滑り込まされたジークフリートの篭手によって完全に無効化されて弾かれた。

『さあ、第二ラウンドだ』

ジークフリートはその翼でもって飛び上がり、シグレを見下ろしながら、そう告げた。


こめんとへんしんこーなー
「?」

これ設定資料集にあったやつなので多分設定に対する疑問だと思うんですが……具体的にどこがわからないのか教えてください。
思いつきで設定練らずに始めたのが本作なので、かなり設定にはガバや矛盾が多いです。
順次修正していこうと思いますので、なにか設定でわからない所などありましたらコメントしていただければ幸いです。

誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)

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