邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

閑話 毀骸の王子 三頁

閑章 遥か遠く、あの宙の下で。


そして、月日は流れ……

王子様は十五歳になりました。
成人し、正式に時期国王たる王太子に選ばれたのです。

二歳の頃でも王子様は神童と呼ばれていましたが、十五歳になった今ではもっとその才能を十全に発揮していました。

英雄にすら届きうるであろうほどの剣の腕前や、若干十五歳上級魔法を使えるほどの魔法の才。

それ以外にも治水では問題を一挙に解決する政策を打ち出したり、永らく王国に眠っていた謎の文字を解き明かしたりしていました。

そうして神童と呼ばれた王子様は、国内にその名声を轟かせたのでした。

王太子叙任式を終えた王子様は、十五歳になって始めて入ることが出来、部屋も与えられた王城の中をゆっくりと歩いていました。

ただ歩くだけでも他の人間を引き付けて止まない歩みはゆっくりと、王城の自室を目指していた。

「皇太子着任おめでとう。姉として鼻が高いわ」
「ありがとう姉さん、王太子の名に恥じないように、一生懸命頑張るよ」

王子様が部屋に入ると、そこには王子様のお姉さんと、ハンカチで目元を拭っているリタがいました。

「もう一度言うけど、あなたはもう他の国や暗殺者に命を狙われるかもしれないんだからね。気をつけなさい」
「わかった」

王子様は二歳のあの時から、怪我をしてもすぐに治ってしまうようになりましたし、一度も病気にかかることはありませんでした。

生来のスキルかと思いステータスを見てもそんなスキルはないのです。
なんの手がかりも見つけられない状態に陥ってしまったお姉さんは、せめてもの対策として彼が怪我したりしないようにしているのでした。

「息子よ。お前が王太子になった今、お前には伴侶が必要じゃ、そこで、貴族を招いて前の伴侶を見つけるための舞踏会を行おうと思うが、どうかね?」

王子様が正式に王太子になったことを祝う晩餐会において、王様は隣に座る王子様に向けて唐突にそう言い放ちました。

「そうですか…わかりました」
王子様は血のように赤い赤ワインを飲みながらそれに返答します。

王子様はなぜか昔から赤ワインが好きなようで、王子様は祝いの席となれば毎回大量の赤ワインを飲むのでした。
これで普段から酒飲みというわけでもないのですから、この点においてもお姉さんやリタは疑問に感じていたのでした。

「よし、決まりだ。それでは一ヶ月後の王国創立記念日と同時に、新たなる王太子の誕生とその花嫁を選抜するための舞踏会を開催しようではないか!」

王様はそう宣言し、近くにいた召使いに準備をするように命じました。

滅びへのカウントダウンは、刻々と刻まれているとも知らずに…


やっぱりクロシヲに童話風の書き方は無理がありますね。
変な書き方になるし基本バッドエンドに改変してしまうので…

従魔スキル紹介
群体眷属
眷属間での感覚共有
眷属間での相互転移可能
一時的に眷属のステータスを眷属全てのステータスの総合分上昇させる

なんだこれは……たまげたなぁ……
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