第二百六十四話生死:Life and death

7章あゝ神よ

なんの感情もこもっていない瞳を向けられたルキフグスは、目の前の得体の知れぬ何かに最大の恐怖を抱いた。

ここまで恐怖を、死を感じたのは何時ぶりだろうか。
産まれたての小悪魔だった頃も、拒絶ルキフグスを名乗るようになってからもここまでの恐怖を、慟哭を、逃げ出したいという衝動を、そして、間近に迫る死を感じたことは無いだろう。
悪魔としての数億年の生が走馬灯として加速されたルキフグスの脳を駆け巡る。

永遠が如き我が生において、死を感じたことが幾度あっただろうか。
己を喰らわんとする魔獣の咆哮に死を覚悟した。
己を滅そうとする人の凶刃を恐れて死を覚悟した。
己を清浄せんとする天使の聖なる光に死を覚悟した。
己を消滅させんとする神の権能に恐怖し、拒絶し、死を覚悟した。
死を覚悟した。死を覚悟した。死を覚悟した。死を覚悟した。死を覚悟した。死を覚悟した。死を覚悟した。死を覚悟した。死を覚悟した。

死を、覚悟した。

ルキフグスは加速された思考の中で恐怖する。

我が生において死とは限りなく身近であり、幾度も覚悟し、そして乗り越えてきたもののはずだ。
しかし、眼前の異形に対する恐怖それを知ってしまったルキフグスには、今までの死が、恐怖が、全て児戯と等しく生易しいものであったかのように感じられた。
このような物に覚悟など出来るはずもない。
ただ、恐怖と絶望の淵に落ちて行く。
床にへたりこみ、無様に涙をながすルキフグスは、呆然としていた。

今も目の前で増殖する不快で醜悪、猟奇的にして冒涜的な姿をした生物の群れからは逃れられず、絶望が心を侵していく。

絶対の力であるはずの拒絶の力は効かない。
創造神の神造兵装は意味を成さずに床にカラカラと音を立てて転がっていく。

歯が合わずガチガチと騒がしく歯が打ち合わされる音が鳴る。
体はブルブルと痙攣し、白い玉の肌には鳥肌が立つ。
血の気が引ききり、顔が引き攣り、言葉にならない嗚咽が周囲に谺響する。

ゆっくりと、それでいて確実に、異形の軍勢は歩を進めていた。

はい、すいません。今回短いです。
今回ルキフグス視点なので閑話的な感じで見てもらえれば良いかと

すいません！昨日また更新日時を間違えていました！許してくださいなんでもしますから

こめんとへんしんこーなー
「後書き好きすぎるwww」
ちょうどξ( ・∀・ )ξｼﾞｬｯｼﾞﾒﾝﾄですの!!のとこだったんでコメ主さんは禁書好きなんですかね？
クロシヲは禁書やレールガンは(嫌いじゃ)ないです。
一方通報アクセロリータさんとか木原神拳とかで笑ってましたね。

「（゜口゜）…SAN値がSAN値直葬ですまねぇぞこれ、ルルブ友人のとこにあるから期待値知りたくなったゾ」

1D100の期待値はやっぱり50のようです。
ですが期待値などダイスの女神様の気まぐれの前には無力なのです。
現に何度やってもクー・フーリンは発狂してます。
やっぱりランサーは死ぬのか……(Fate並感)

誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
(誤字脱字がありましたら、何話かを明記した上で修正点をコメントしていただければ幸いです)

いいね、フォローもお願いします

Twitterのフォローもお願いします
(IDは@87lnRyPJncjxbEpです)