邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第二百三十六話 調査

7章 あゝ神よ


「さて、クーフーリンさんがくるまで時間がありますし、こちらは少しでも情報収集をしますか」
『簡単そうに言ってるけど実際凄い難しいからね?』
『というかやるのは私なんだが……』
「頑張ってください。私はゴーレムの修理があるので……」
『まて』
『まってまって!』

切り株に座り再び作業を始めるシグレを二柱が引き止める。

「なんです?」
『いいか、情報収集をやるには君が近くにいなくてはならない。少しでも渦の近くにいた方が成功率が上昇するからだ。というわけでここでずっと結界を張っていてくれ、もうナイフが向こうに着いた今なら大丈夫だ』

顔が見えないからよくわからないがきっと悪い顔をしているヨグ=ソトースにやり込められたシグレは、しぶしぶといった感じで渦の近くに立ち、結界を貼り始める。

「よう。来たぜー。捗ってるか?」

数分後、呑気に焼き魚を齧りながらクーフーリンがやってきた。

『こいついっつも焼き魚食ってんな』
「最初のはもともと調理済みの保存食のようなものだったらしいですよ?」
『そーなのかー』

「ちなみに作業自体は難航していますよ。MP自体は自動回復の方が早いため問題はありませんが結界のダメージを補填するのがひたすらに面倒なくらいですかね」

「そうか、じゃあ代われ、MPは大丈夫だっつっても倦怠感はあるんだろ?」

「いや、無いですけど」

「ないのかよ……普通ならぶっ倒れてるレベルなんだが……いや、お前に普通や常識を問うほうが無駄か」

『悟ったな』
『嗚呼、また被害者が……』
『ケルトの大英雄すら屈服させる邪神』
『おお、恐ろしい』
「やめてください」

「まあいいや、なんにしても代われや、あ、俺はお前と違って魔力多くねぇから、ポーションくれよ」

「いや、充分多いと思うんですが。まあいいでしょう。はい、飴型のは舐めてるだけで回復するので普段はそっちで回復が追いつかなくなったら液体ポーション使ってください。わたしは食料なんかを買ってきます」

『っち!離れたか……』
『どんどん性格が歪んでくなぁヨグソは……これも君のせいだ!』
「なんという熱い風評被害」

数時間後、リアル休息と食材を補給して帰ってきたシグレはMP切れでグロッキーなクーフーリンを発見するのだった。


風評被害ジャナイキガスルナー

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