邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第二百二十七話 会議
7章 あゝ神よ
「それじゃあまずはあの黒渦について知ってる情報を教えてくれ、こっちも知りうる限りの情報は提供しよう」
「分かりました。と言っても私の知り得る情報など微々たるものですがそれで良ければ」
「例え知ってることを言っても何もしねぇよ。そもそも頼んでる立場だし、他人と意見を出し合うことはそれだけで解決の糸口が見えてきたりするもんだ。とりあえず知ってることは全部ゲロっちまえ、ブレインストーミングって言うんだろ?そう言うの」
「なかなかに知識が豊富なようで、まあそれはそれとして、あの黒渦及び黒渦から出てくる獣に関してはほとんど何もわかっていません。現時点で此方が入手している情報は四つ、『鑑定されたら転移する』『上位のものは殆どの攻撃手段が無効』『強さはコピー元に比例する』『ほぼ無限にどこかから送り込まれてくる』ということですね。まあどこから来たのかなどはそちらの方が詳しいと思われるので、お聞かせ願えますか?」
「ああ、いいぜ。というかあいつら鑑定されたら転移するのかよ……弱点を見つける方法が一個潰されちまったな。
…………おっとわりぃ。『奴らがどこから来たか』だったな。奴らは、〝楽園〟に居る」
「と言うと喜びヶ原や常若の国、楽しき郷などのケルトの理想郷ですか?」
「いや、違ぇよ。俺の師匠、スカサハが統治する土地のことだ。人間などおらず、弱肉強食を地で行くからな、魔獣は高位のものが大量に居着いていたんだ。だが……」
「今ではすっかり悪意の霧に呑まれ、生命の痕跡すらない死の大地になっている。ですかね?」
「ああ、認めたくねぇがそれが事実だ。てゆーかてめぇはなんで知ってんだよ?」
「貴方がここに来る時向こう側が一瞬だけ見えたので」
「成程。話を戻すぞ、さっき上げたやつはほとんど正解だ。ただ一つ違うのは『ほぼ無限』ってとこだな。やつらの正体はズバリ『生物』だ。元々は生命ある生き物の体を元として作り出される。それ故に数には制限がある」
「成程」
「さて……ここまで喋ったんだ………お前には協力してもらうぜ?」
「ええ、勿論協力させていただきますよ」
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「ああ、いいぜ。というかあいつら鑑定されたら転移するのかよ……弱点を見つける方法が一個潰されちまったな。
…………おっとわりぃ。『奴らがどこから来たか』だったな。奴らは、〝楽園〟に居る」
「と言うと喜びヶ原や常若の国、楽しき郷などのケルトの理想郷ですか?」
「いや、違ぇよ。俺の師匠、スカサハが統治する土地のことだ。人間などおらず、弱肉強食を地で行くからな、魔獣は高位のものが大量に居着いていたんだ。だが……」
「今ではすっかり悪意の霧に呑まれ、生命の痕跡すらない死の大地になっている。ですかね?」
「ああ、認めたくねぇがそれが事実だ。てゆーかてめぇはなんで知ってんだよ?」
「貴方がここに来る時向こう側が一瞬だけ見えたので」
「成程。話を戻すぞ、さっき上げたやつはほとんど正解だ。ただ一つ違うのは『ほぼ無限』ってとこだな。やつらの正体はズバリ『生物』だ。元々は生命ある生き物の体を元として作り出される。それ故に数には制限がある」
「成程」
「さて……ここまで喋ったんだ………お前には協力してもらうぜ?」
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