邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第二百二十話 黒い獣
7章 あゝ神よ
魔典に新たに作ったアンデッドを収納していたシグレは、おもむろに立ち上がり森に立ち入っていく。
数分後、草木を掻き分けながら進んでいると、少し開けた場所にたどり着く。
そして、それと同時に、シグレの頭上の木の枝から何かがシグレに飛びかかった。
完璧にシグレの死角を突いた一撃はシグレに突き刺さり、そして呆気なく通り抜けた。
落下する襲撃者の体がシグレの頭を刈り取ったところで一瞬止まったかと思うと、ガクンと動きを止めてそのまま落下した。
落下した襲撃者が完全に死亡したのを確認すると、近くの木の裏からシグレが姿を現す。
「龍脈による探知に引っかからないモンスターがいるとは驚きです。魔力探知や物理探知も展開しておいて助かりました」
『なんだろうね?これ』
『見たことがないな』
シグレの目の前には体の隅々までが黒く染まった豹らしき生物が息絶えていた。
「とりあえず鑑定を………ッ!?」
シグレが謎の死体を鑑定しようとすると、死体はすぐさま黒い塵となり四散した。
あとには何も残らず、また行ったはずの鑑定も結果が表示されていなかった。
「驚きました……どういうことですかね?」
『さあな、とりあえず今の状況では何とも言えん』
「じゃあその話はあとにして、まずは片付けてからにしますか」
『そうだね』
そう言って振り返ったシグレの眼前には、先程の豹らしき生物のように真っ黒な生物の群れがいた。
形は様々であり、多くは異形の姿をとっており、中には竜種と思われる生物も存在していた。
周囲にシグレ以外の生物の存在は探知できない。
シグレの目の前には数十ものモンスター、しかし知覚できる生命反応はひとつのみ。
『そもそも生物ではない可能性も出てきたな』
「でも即死魔法で死にましたし、というかこうやって斬った感触は肉なんですけどねぇ……」
『無生物に即死魔法は効かないのだがな……』
『謎だね』
『しかし、ここまで数が多いと狙われているのではと思ってしまうな』
ヨグ=ソトースの言うように、今やシグレを囲むモンスターは百を超えていた。
勿論生命反応のない黒い化け物のみである。
「せめてサンプルが回収出来たらいいんですがねぇ……」
そう言いながら、シグレは百を超える獣の大群と対峙した。
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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(IDは@87lnRyPJncjxbEpです)
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「龍脈による探知に引っかからないモンスターがいるとは驚きです。魔力探知や物理探知も展開しておいて助かりました」
『なんだろうね?これ』
『見たことがないな』
シグレの目の前には体の隅々までが黒く染まった豹らしき生物が息絶えていた。
「とりあえず鑑定を………ッ!?」
シグレが謎の死体を鑑定しようとすると、死体はすぐさま黒い塵となり四散した。
あとには何も残らず、また行ったはずの鑑定も結果が表示されていなかった。
「驚きました……どういうことですかね?」
『さあな、とりあえず今の状況では何とも言えん』
「じゃあその話はあとにして、まずは片付けてからにしますか」
『そうだね』
そう言って振り返ったシグレの眼前には、先程の豹らしき生物のように真っ黒な生物の群れがいた。
形は様々であり、多くは異形の姿をとっており、中には竜種と思われる生物も存在していた。
周囲にシグレ以外の生物の存在は探知できない。
シグレの目の前には数十ものモンスター、しかし知覚できる生命反応はひとつのみ。
『そもそも生物ではない可能性も出てきたな』
「でも即死魔法で死にましたし、というかこうやって斬った感触は肉なんですけどねぇ……」
『無生物に即死魔法は効かないのだがな……』
『謎だね』
『しかし、ここまで数が多いと狙われているのではと思ってしまうな』
ヨグ=ソトースの言うように、今やシグレを囲むモンスターは百を超えていた。
勿論生命反応のない黒い化け物のみである。
「せめてサンプルが回収出来たらいいんですがねぇ……」
そう言いながら、シグレは百を超える獣の大群と対峙した。
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