邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
第百八十五話 阿修羅
7章 あゝ神よ
「ちなみに、神の名である阿修羅は、本人の名と修羅をかけたものじゃよ」
「実際に戦場では敵味方から修羅と呼ばれてたしな」
「現在では、修羅道の獄卒を務める阿修羅の眷属がアスラと言う名を受け継いでおる」
「そんでまぁ、阿修羅は神として神格化され、生命生気の神として、あるいは戦いの神として祀られ、信仰されたわけだ」
「と言っても、それは神代ことじゃがな」
「八岐大蛇なりもそうじゃが、人間は信仰を簡単に捻じ曲げる。自分達のいいように解釈し、いとも簡単に神格を変えてしまう」
「ジジイの言った八岐大蛇も元は水の神、さらに話を広めれば七大罪のベルゼブブは雷と農耕の神だったが、人間によって蝿の王へと堕とされちまった」
「ええ、ですがそれになんの……まさか」
「そう、そのまさかじゃ、生きるための戦いを肯定する善神は、殺戮と戦争の邪神へと変えられた」
「それがお主の知る阿修羅の負の面、誰彼構わず戦いをしかけ、敵に感謝もせず殺す。できるだけ残虐に、そして塵も残さずに」
「んでやばいと思った俺らは討伐軍を編成、数の暴力で阿修羅を制圧、元へ戻そうとしたが失敗した」
「そうじゃ、だから、殺すしかなかった。わしらにとってはあやつは息子のようなもの、神界に来てからは同じ釜の飯をも喰ったし技術を教えたりもした」
「だが、現実は残酷で、慈悲などなかった。蘇らせることは出来ず、先程も言ったように殺すしかなかったのじゃ」
「だから殺した。それを後悔したことはねぇよ。あのままなら、もっと被害は広がっていた」
「そして、阿修羅は信仰されることもなくなった」
「邪神となったころから各地の祠や神社は無くなっていたから人はもう阿修羅のことを覚えていない」
「せめて俺たちは忘れないために、それを作った」
「やつの背骨を削り出し、奴の死体と本来の神格全てを注ぎ込んだその刀を」
「なるほど……」
二人は懐かしそうに卓上に置かれた刀を見やる。
「じゃからそれは形見のようなものなんじゃよ。我が祠に安置しておいたのだが、そういえばどこで手に入れたんじゃ?」
「あ、確かに」
「気になります」
「ええ、まずは_____
すまない、本当に済まない。
テンポとクロシヲのリアル事情のために説明は省略しか出来なかったんだ
そして再び現れる独自神話解釈
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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(IDはあらすじにあります)
「ちなみに、神の名である阿修羅は、本人の名と修羅をかけたものじゃよ」
「実際に戦場では敵味方から修羅と呼ばれてたしな」
「現在では、修羅道の獄卒を務める阿修羅の眷属がアスラと言う名を受け継いでおる」
「そんでまぁ、阿修羅は神として神格化され、生命生気の神として、あるいは戦いの神として祀られ、信仰されたわけだ」
「と言っても、それは神代ことじゃがな」
「八岐大蛇なりもそうじゃが、人間は信仰を簡単に捻じ曲げる。自分達のいいように解釈し、いとも簡単に神格を変えてしまう」
「ジジイの言った八岐大蛇も元は水の神、さらに話を広めれば七大罪のベルゼブブは雷と農耕の神だったが、人間によって蝿の王へと堕とされちまった」
「ええ、ですがそれになんの……まさか」
「そう、そのまさかじゃ、生きるための戦いを肯定する善神は、殺戮と戦争の邪神へと変えられた」
「それがお主の知る阿修羅の負の面、誰彼構わず戦いをしかけ、敵に感謝もせず殺す。できるだけ残虐に、そして塵も残さずに」
「んでやばいと思った俺らは討伐軍を編成、数の暴力で阿修羅を制圧、元へ戻そうとしたが失敗した」
「そうじゃ、だから、殺すしかなかった。わしらにとってはあやつは息子のようなもの、神界に来てからは同じ釜の飯をも喰ったし技術を教えたりもした」
「だが、現実は残酷で、慈悲などなかった。蘇らせることは出来ず、先程も言ったように殺すしかなかったのじゃ」
「だから殺した。それを後悔したことはねぇよ。あのままなら、もっと被害は広がっていた」
「そして、阿修羅は信仰されることもなくなった」
「邪神となったころから各地の祠や神社は無くなっていたから人はもう阿修羅のことを覚えていない」
「せめて俺たちは忘れないために、それを作った」
「やつの背骨を削り出し、奴の死体と本来の神格全てを注ぎ込んだその刀を」
「なるほど……」
二人は懐かしそうに卓上に置かれた刀を見やる。
「じゃからそれは形見のようなものなんじゃよ。我が祠に安置しておいたのだが、そういえばどこで手に入れたんじゃ?」
「あ、確かに」
「気になります」
「ええ、まずは_____
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