邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百九十七話 武神's 、玩具となる

7章 あゝ神よ


さて、そんなこんなで現状はシグレがアマテラスの御社に招かれ、セレスが唖然としているところなのだが、会議場のボルテージは有頂天へと上り詰め、二人を取り囲んだかみがみによる玩具遊び罰ゲームが行われていた。

「いいわねいいわね!ちょっと誰か!着せ替え用のクローゼット持ってきなさい!女装ありで!」
「「「了解!!」」」
「やめんか!」
「屈辱だぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ……」

「諦めなさいな、イシュタルのあれは治らないわ」
「てっ……ブフッ……!ていうか、お、お前らブフッ!に、似合ってるぞ……ブフッ!」

「くそぉぉぉぉおお!」

タケミカヅチが笑った神に殴りかかるがなんなく受け止められ、いずれかの神の力によって拘束される。

ちなみに今は両者とも若返らされている。
タケミカヅチは腕白坊主
フツヌシノカミはショタジジイと言った風貌である。
ちなみに主犯はイシュタルとその取り巻きの女神が数名と言ったところか、基本神々は容姿が整っているため、若返らせれば女神たちのショタ好きは充分満たされる。
あとはイシュタルのお気に入りだから、という理不尽な理由で二人は神会エナ・イエロに来る度に若返らされているのだった。
さすがは甘やかされた我儘女神、神話通りの性格のようである。
周りで便乗して転がり回る男神おとこどもも相まって憤怒が積もるが、いくら武神と言えど幼児の姿では勝てるはずも無く、毎回このように玩具にされるのだった。

「さて、今回はどうしようかしら?」
「イシュタル姉様、このような服は如何かしら?」
「いいわね!着させてらっしゃい」

お主ら姉妹じゃないじゃろ!?
二人はそのツッコミすら言うことが出来ず、ニマニマと黒い笑顔で笑う神々の遊戯の犠牲となるのだった。


「神ってのはね、本質的に暇なんだよ。不死であるが故に刺激がない。
それを埋めるためには、下界やほかの神なんぞどうでもいい奴もいる。
ま、これくらいで済んでることに感謝してほしいね」

「そして神会エナ・イエロには別名がある」

「今の話から予想は出来たかな?」

「誰が言ったか、『暇を持て余した神々の遊戯アソビ場』」

「それが、この会議の裏の名だ」

「いやあ、実に的を射ている!」

「ボクは素晴らしいと思うよ」

響き渡る悲鳴を聞きながら、指先で旅行帽をクルクルと回しながら窓辺でワインを嗜む橙黄色の神と瞳を持った神は、静かにそう言い放った。


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