邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百九十一話 はじまり

7章 あゝ神よ


『なぁにこれぇ……?』
『おお、混沌混沌カオスカオス
「カオスの象徴たるクトゥルフ神話の神々が何言ってるんですかねぇ……?」
『HAHAHA☆』

「おっ?どうやら始まるようですね」

そういうシグレの目線の先には、絢爛豪華な衣装を纏い、金の髪飾りを付けた美しい童女がいた。

その人物は混沌とした集会場にも動じず、パン、パン、と静かに、しかし確かに手を打った。

一瞬にして訪れる静寂、喧嘩をしていた二人すらその場で動きを止めている。

「静まりましたね。それでは、神会エナ・イエロ、開催にございます」

その一言で先程までの喧騒は嘘のように静まり、集会場の円卓の椅子は全て埋まり、座れなかったものは立ち見や椅子を創り出して座っている。

そこに言葉はなく、粛々とした雰囲気の元で行われた。

「はい、それでは司会進行はこの私、天照大御神アマテラスが務めさせていただきます」

ちなみに三人の座る席はアマテラスの座る議長席に近いものである。
シグレはその斜め後ろに従者のように立っているのだが、シグレ以外にもそのような位置に立っているものが複数いるため、彼らが今回新しく神となったものなのだろう。
全員が精悍な顔つきをしている。

「アマテラス様は怒らしたら怖いし面倒だから、気をつけろよ」

何処か怖がるようにタケミカヅチがシグレに囁き、その間にも視界によって神会は進行する。

その議題は多岐にわたり、神界での闘争や問題、下界のことなども論じ合われた。

先程までバカ騒ぎしていた神も真面目な顔で話に参加している。

「ちなみにここで巫山戯たりバックレたりすると社会的に死ぬ、だからここでバカやらかすやつはいねぇんだ」

「まぁ根本からして神は暇人の上に不死じゃが、それでも社会的に死ぬのは耐えれんということじゃ」

「過去にはアレスなどがやらかして罰を喰らっています、実際に見た神は、絶対にしないと誓うほど酷かったらしいですよ?」

「「流石は脳筋」」

「お知り合いなので?」

「ああ、まあ、そうじゃな……」

「と言うかアレスんなことしておったのか……」

「アイツある意味やるなぁ……」

神々が遠い目をしている……

そんなところで、神々とシグレの耳にアマテラスの澄んだ声が響く。

「では最後、新しい神の紹介です」


ちなみに神会でふざけようものなら恐ろしい罰が待っています。
それこそ脳筋の神にトラウマを覚えさせるくらいには。

ノベルバユーザー238960様、コメントありがとうございます!
楽しみにしていただけるのはとても嬉しいのですが、リアルの都合でこれ以上の執筆時間が取れないのです……(というか最近はその時間すら消えつつある)
誠に申し訳ありません。
しかし、怪我などのやむを得ない場合を除いて毎日更新は継続しますし、休む時も皆様にお知らせすることを約束させていただきます。
このように不甲斐ない作者ではありますがこれからも「邪神と一緒にVRMMO ~邪神様は自重しない~」をご愛読いただければ幸いです。

また、この作品への意見やこんな話をやって欲しい!と言った要望は常時募集しておりますので気兼ねなくコメントして頂ければ幸いです。

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