邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百八十二話 嘘、戦、そして歓喜

7章 あゝ神よ


時間にして一秒弱、刀の砕けた回数、つまり打ち合った数は千を超える。

そして、届いたシグレの刀は、襲撃者のマスクを切り裂き、その顔を顕にした。

「…………うそ、だろ……?」

魔法使いが驚愕し、セレスは沈黙を貫く。

現れたのは美しい黒髪を角髪に揃えた男であった。
その顔には獰猛な笑みを形作り、一見して無頼漢のように見えていた。

「ハッハッハッハ!素晴らしい!素晴らしきかな!良き出会いだ!良き戦いだ!貴様という戦士に出会えたことに感謝しよう!」

「ありがとうございます」

「タ……タケミカヅチ様!何故ここに!」

「何、この者の力を知りたくてな」

「この狼藉者はセレス様を洗脳した悪人なのでしょう!?そんなことをしている

「ああ、あれ嘘だぞ」

場が凍った。

「「ええええぇぇぇえぇぇえ!!!!」」

叫ぶ二人を無視し、武神らしい襲撃者タケミカヅチはシグレへと向き直り、手を差し出した。

「握手だ。良き戦いに感謝する」
「こちらこそ」

シグレが差し出された手を取り、握手に応じた瞬間、建御雷之男神タケミカヅチがにいっと笑ったと思うと、シグレの体が投げ飛ばされそうになる。
咄嗟にそれを受け流すと、タケミカヅチは先程のように笑い出した。

ークエスト『神界の襲撃者』をクリアしましたー
ーEXクリア報酬『神武ノ体』を取得しましたー
ーEXジョブレベルがアップしましたー
ーEXジョブレベルがアップしましたー
ーEXジョブのランクアップが可能ですー
ー纏雷がレベルアップしましたー
ー逆境がレベルアップしましたー
ー逆境がレベルアップしましたー
ー神威がレベルアップしましたー
ー身体強化がレベルアップしましたー
ー身体強化がレベルアップしましたー
ー視力強化がレベルアップしましたー
ー聴力強化がレベルアップしましたー
ー神気がレベルアップしましたー

「呵呵!これも防ぐか!よい、よいぞ!」
「何を言っとるんじゃお主は、早う謝らんかい!」

その声とともに大笑いしていたタケミカヅチの脳天に手が振り下ろされ、タケミカヅチは盛大に倒れ込んだ。
見れば巨漢のタケミカヅチの後ろに小柄な老人が立っている。
しかし痩せ衰えたなどと言うことはなく、むしろ極限まで無駄を削ぎ落とし引き締まった肉体であるのがみてとれる。
一撃でタケミカヅチを倒した老人はシグレに向き直ると、深々と頭を下げた。

「シグレ……じゃったか?このバカが済まなかった。いきなり濡れ衣を着せるなど言語道断、しっかり教育し直しておくので許してくれんか?」

「構いませんよ、こちらこそ貴重な体験をさせて頂きましたので」

「ほほ、お主の戦いは実に見事であった。剣である儂も心踊ったわ。
さて、素晴らしい戦の礼として、武神建御雷之男神タケミカヅチ、刀神経津主神フツヌシノカミの両名は、神シグレの後見人となろう」
「おう!それ目的だしな!」


面倒だし読者様も見にくいと思うので難しい名前(建御雷之男神タケミカヅチなど)なんかは今後最初や鑑定した時やらちゃんとした方がいい時のみちゃんとした漢字の名前で表記し、その後は基本カタカナなどになります(嫌な方はコメントしてください)

神武ノ体
INT、POW、LUK以外の能力値超向上
身体器官追加
レベルアップ時の入手SP・GP増加

身体器官追加
動物、幻獣、モンスターなどの器官(耳や鼻)などを模倣、再現する能力
簡単に言えばワニの顎とかイルカのソナーとかができるようになる。

(例:瞬間的に足にカモノハシかなんかの鉤爪を作り、そこから毒を流し込むとか)

因みにモンスターのある器官に依存する固有能力もその器官と共に再現することが可能(ただし模倣であるためオリジナルに限りなく近いだけ)

(例:スライムの核を再現することで核以外を攻撃されても自動的に再生し、ダメージを負うが核が壊れない限り死なないようになったり体を自在に変形できたりする)

あ、言い忘れてましたがスライムは核潰さないと死にません
だいたい魔法でやられてます

わかりにくい説明ですいません

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(IDはあらすじにあります)

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