邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百六十六話 邪神と祠と地母神と

7章 あゝ神よ


「いえ、興味本位できただけなのですが…存外にいいものがあるようですね」

「あら嬉しい。こちらとしても最高級のものを用意しているつもりですので、褒めていただけるのは幸いです」

彼女の言葉に嘘は無い。
地母神として、冥界の神として世界の管理をしている彼女は自身の神格に該当すること以外の能力がほとんどないのである。
まあ、神のほとんど、なのだが。

故に、神格が同じくらいかより大きい相手には簡単に鑑定もされてしまうし、嘘も見抜かれる(元々冥界の神であるため嘘はつけないのだが)。
戦闘能力はまた別なのだが、それはそれである。

「それでは、この薬草を全てと、これと…これを頂けますか?」

地母神や豊穣神らしく売り物はほとんどが植物などであり、低級の物から万能薬エリクサーの材料になる精霊蒼葉エレメンタルリーフや仙桃などが広い店内に所狭しと並べられていた。
シグレは様々な陳列物から仙桃と薬草類、錬金術キットと一つの小瓶を購入し、アイテムボックスへとしまい込んだ。

「ここにはどのような理由で来られたんですか?」

「街中で奇妙な魔力を感じたために、調査しに来ました」

「マヤとは会いましたか?あの子は私の眷属なんです」

「やっぱりですか、鑑定したら古代森精種エルダーエルフなんて出たので焦りましたよ」

「その様子だとあの子は大丈夫そうですね。色々あってここにいなくてはならないので随分あの子の顔を見ていないんです。いつも祭壇で祈祷はしてくれるので元気なのはわかるのですが……」

「ええ、元気が有り余っていましたよ。ところで、このままではお互い疲れるでしょうから、貴方から買ったものですみませんが、続きはお茶でも飲みながら如何ですか?」

その言葉と同時に白亜に輝く椅子と机が現れ、シグレは茶を淹れる。

「ええ、喜んで」

そうして、シグレとセレスはハーブティーと、アフタヌーンティースタンドに盛り付けられたシグレ謹製のクッキーやマカロンに舌鼓を打ちつつ、二人だけのお茶会を始めたのだった。

ー《地母神セレスのお茶友》を取得しましたー
ー固有魔術「大いなる大地グランド・アース」を取得しましたー


セレスは冥界及び豊穣、地母神だとされていますが、この世界では追加で「美」の神格も持っています。

また、クロシヲは冥界の神としてのセレスの側面を裁判官のようなものだと解釈しています(独自的神話解釈、アッテンノカハシラネ)。
そのため、真実を語る裁判官であるセレスは自身のスキルとして嘘を無効化する「虚偽剥奪」を所持しており、それを自身にも適用しています(元々セレスは性格が善良なのでそんなスキルが無くとも嘘はつきませんが)

セレスのお茶友
地母神と友人である証

セレスとの無制限念話
大地に関連することに対する補正
固有魔術「大いなる大地グランド・アース」の取得

大いなる大地グランド・アース

大地無制限操作

「大地に関連すること」とは、単純な土の操作や、鉱石の採取、モンスターの素材剥ぎ取り、植物採集、鍛冶などなど多岐に渡ります

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