邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
SS 妹達の二人旅 廿玖
SS一章 『妹達の二人旅』
「なんだ?出てくる黒服共が増えたぞ?しかも、全部一箇所から出てきてる」
なんとなしに探知魔法を発動した魔法使いは今まで無かったことに眉を顰める。
「何?それは本当か?」
それを聞き咎めたリーダーが魔法使いに声をかけ事実確認を要求する。
「待ってくれ…本当だ。どんどん増えていってる…ッ!ヤバいぞ!いきなり数が増えた!100を超える大軍がこちらに向かっている!」
再確認のために発動した魔法使いの探知魔法には100を超える敵性反応があり、自然と魔法使いの声も厳しくなった。
「一人鉱山に向かえ!何としてでも情報を届けるんだ!」
「わ、わかった!」
斥候の少女がすぐさま鉱山へと走り出す。
「俺たちはここで奇襲を仕掛けて少しでも戦力を減らすぞ!撤退戦だ!何よりも死なないことを重視しろ!」
「「「わかった!」」」
そして、100人超VS4人の戦いが幕を上げた。
「はぁ…はあ…はあっ…」
荒く吐き出される息が鼓膜を破るかのようにうるさく感じる。
心臓の鼓動は荒れ狂い、内部から彼女を壊しそうな程に猛る。
元々彼女達が探索していた職人街は鉱山_と言うよりかは中央広場_から遠く、そして何より彼女に唐突に与えられた役割、と言うよりかは使命と言った方が正しいそれが緊張という名の使命感を彼女に与え、それが余計な体力の消費を招いていた。
この世界にスタミナの概念はない、かと言ってHPやAGIがスタミナに値するのではない、HPがあれば強力な攻撃に耐えられるし、AGIがあれば素早く走れる。
しかし、どちらもスタミナとは関係がないのである。
その点で彼女はAGI特化だがスタミナが無いという弱点を今、この危機的状況に置いて始めて認識した。
だが、彼女は走り続ける。
己を信じ、送り出してくれた戦友のために、この都市に住む全てのもののために、疲れた体に鞭を打って石畳を蹴る。
そして中央広場に到着し、その場にいた男達の質問に答えず「総攻撃を仕掛けられています!」と言ったところで、彼女の意識は暗闇に落ちていった。
役目を果たしてから死ぬって難しいことだと思う←何言ってんだこいつ
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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(IDはあらすじにあります)
「なんだ?出てくる黒服共が増えたぞ?しかも、全部一箇所から出てきてる」
なんとなしに探知魔法を発動した魔法使いは今まで無かったことに眉を顰める。
「何?それは本当か?」
それを聞き咎めたリーダーが魔法使いに声をかけ事実確認を要求する。
「待ってくれ…本当だ。どんどん増えていってる…ッ!ヤバいぞ!いきなり数が増えた!100を超える大軍がこちらに向かっている!」
再確認のために発動した魔法使いの探知魔法には100を超える敵性反応があり、自然と魔法使いの声も厳しくなった。
「一人鉱山に向かえ!何としてでも情報を届けるんだ!」
「わ、わかった!」
斥候の少女がすぐさま鉱山へと走り出す。
「俺たちはここで奇襲を仕掛けて少しでも戦力を減らすぞ!撤退戦だ!何よりも死なないことを重視しろ!」
「「「わかった!」」」
そして、100人超VS4人の戦いが幕を上げた。
「はぁ…はあ…はあっ…」
荒く吐き出される息が鼓膜を破るかのようにうるさく感じる。
心臓の鼓動は荒れ狂い、内部から彼女を壊しそうな程に猛る。
元々彼女達が探索していた職人街は鉱山_と言うよりかは中央広場_から遠く、そして何より彼女に唐突に与えられた役割、と言うよりかは使命と言った方が正しいそれが緊張という名の使命感を彼女に与え、それが余計な体力の消費を招いていた。
この世界にスタミナの概念はない、かと言ってHPやAGIがスタミナに値するのではない、HPがあれば強力な攻撃に耐えられるし、AGIがあれば素早く走れる。
しかし、どちらもスタミナとは関係がないのである。
その点で彼女はAGI特化だがスタミナが無いという弱点を今、この危機的状況に置いて始めて認識した。
だが、彼女は走り続ける。
己を信じ、送り出してくれた戦友のために、この都市に住む全てのもののために、疲れた体に鞭を打って石畳を蹴る。
そして中央広場に到着し、その場にいた男達の質問に答えず「総攻撃を仕掛けられています!」と言ったところで、彼女の意識は暗闇に落ちていった。
役目を果たしてから死ぬって難しいことだと思う←何言ってんだこいつ
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