邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 拾

SS一章 『妹達の二人旅』


三人が西部の時代の酒場によくある両開きの扉ウェスタンドアを押してギルドに入ると、外からでも聞こえていた喧騒が更にまし、そこかしこから乾杯のためか麦酒ビール蜂蜜酒ミードなどのグラスを打ち合わせる音や、人間とドワーフの力比べなのだろう、丸いテーブルを挟んで腕相撲が行われており、人間の方が劣勢なのか天井から吊るされたランタンの光を反射しているスキンヘッドの男が額に青筋を浮かべて呻き声をあげている。

ざっと周りを見てみたところ、鉱山都市だからなのかドワーフが多く、逆にエルフは少ないようである。

「冒険者ギルドモルテン支部へようこそ!どのような御用でしょうか?」

営業用の薄っぺらい作り笑いを顔に貼り付けた若い獣人の少女がカウンターの前に立つ三人に話しかける。

後ろでは歓声が聞こえる。どうやら人間が逆転勝ちしたようだ。

「すいません。併設した酒場はいつもこうで…」

「まあ仕方ないでしょう。それより、これをギルドマスターに見せていただきたい」

受付嬢の謝罪を受け流して早速本題に入り、すぐさま赤い蝋で封印された手紙を取り出し、受付嬢に預ける。

「こっ…これはギルドマスターにしか使えない紋章!少々お待ちください!」

手紙を見た少女は作り笑いを消してすぐさま後ろへ引っ込んでいった。

(なんなのよ〜!いきなり来ないでよ!冷や汗かいたじゃないの!)

普段は荒くれ者に近い冒険者に接する態度と同じ態度で先程の三人、つまりギルドマスターの関係者に応対してしまったことに焦りを覚えつつそんな愚痴を吐きながら受付嬢はギルドマスターへ手紙を届け、そして戻ってきた時にはコーヒー色の肌を持った幼女を連れて戻ってきた

「お主らが依頼を受けた者達か、ちと話がしたい、こっちへ来ておくれ」

「皆様既におわかりだとは思いますが、あの方はギルドマスターであると同時に凄腕の冒険者でもあります。無礼の内容にお願いします」

「もう引退した身じゃよ。そう畏まらんでもいいわ」

そう言うとドワーフの幼女は奥へと入っていき、3人もそれに続く。

「ああ、お主は通常業務に戻ってくれ。報告、ご苦労さまじゃった」

奥へと繋がる入口から顔を出してギルドマスターがそう言うと、受付嬢は返答とともにカウンターへと戻って行った。


はい、進まないね。
ゆっくりしていってね!

ドワーフは男は髭もじゃ、女は幼女

どっちにしろ身長が低く、魔法の適性があまりありません。
しかし、武器や鍛冶に関しては適性がある模様

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(IDはあらすじにあります)


コメント

  • ドラキー

    誤字報告
    無礼の内容に✕
    無礼のないように○

    1
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