邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

SS 妹達の二人旅 捌

SS一章 『妹達の二人旅』


『ようこそモルテン鉱山へ!』と書かれた馬鹿でかいアーチをくぐり、一行は門へと進んでいく。

門の前には検問所なのだろう。小さな小屋があり、長い列が作られていた。
一行も列に並び、しばし談笑しながら時間が過ぎるのを待った。

「何者だ!」

陽光の下で光を反射している銀色の全身鎧をまとった衛兵らしき男2人がそう言って槍をクロスし、並んでいた一行の馬車を呼び止める。

「貴様ら、商人ではないようだが、どのような要件だ?」

それに反応して門の前でクーリが御者台から降り、何やら手紙のようなものを衛兵の1人に見せる。

もらった衛兵は綺麗な二度見どころか四度見を披露し、放心して空白になった後、部下にこの場を任せてどこかへ走り去って行った。

「いやあすまないっす。隊長はちょっと上から目線なところがありまして…」

呼ばれた部下の男がそう言って話しかけてくる。

「いえいえ、大丈夫ですよ」

クーリがそう答えると、その男は安心したように息をついた。

ちなみに先ほどの男とその相方は人種ヒューマン、この部下の男は土精種ドワーフである。
物語のテンプレのように背は低く、髭を生やしたおっさんっぽい見た目である。
ちなみに隊長と言われていた男はいかにもなヒョロガリである。
そんなことを考えていると、「上司に取り入って昇進した男なので…」と部下の男がクーリに耳打ちしているのが聞こえた。
ぶかのおとこやほかの者の反応を見る限り、部下には冷たく接し、身分の高いものに尻尾を振って生きてきたのだろう。
なるほど部下の方が威厳も雰囲気も力量も圧倒的に負けているのも納得である。

そんなことを話しながら待っていると、全速力のダッシュで走って戻ってきた男が、こちらの話も聞かずに一方的にまくし立てる。

「冒険者ギルドのギルドマスターから至急おいで願いたいとのお達しだ!早く行け!」

厄介者を払うかのような口調と表情で礼儀も何なく返した隊長の非礼を詫びつつ、男が仕事へ戻っていく。

「自分、ガンっていいます。なにかあったら、ここか街の酒場にきて名前を出してくれればあえるとおもうので、その時はお力になるっすよ。では、がんばってくださいっす〜」

「じゃーね!」
「ありがとうございます。それでは」

そして、馬車は都市の中へと進んでいく


はい、たよりになるひとゲットだぜ!

誤字脱字や作品へのご意見等ご合いましたらコメントいただければ幸いです

いいね、フォローもお願いします

Twitterのフォローもお願いします
(IDはあらすじにあります)

コメント

  • ハル

    誤字訂正
    ギルドマスターから支給おいで願いたい
    ギルドマスターから至急おいで願いたい
    じゃないかな?

    1
  • ノベルバユーザー298771

    誤字報告
    四度見を疲労し、
    文脈から考えて四度見を披露し、でしょうか?

    1
  • 空間の覇者 セロリ

    誤字でしょうか?隊長が体調になってるところがあります。手紙を渡すところです

    1
コメントを書く

「SF」の人気作品

書籍化作品