邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
SS 妹達の二人旅 陸
SS一章 『妹達の二人旅』
「おっはよー!」
「おはようございます。遊理ちゃん、クーリさん」
雲ひとつない空と燦然と輝く太陽が街を照らす早朝、3人は馬車の前で集合していた。
「おお、おはようございます皆様。お元気なようで何よりでございます」
「準備はできていますか?」
「もちろんです。すぐにでも出発できますよ」
そういって馬のたてがみを撫で、自らの腕で力こぶを作るクーリにわかったと告げて馬車の幌を退けて荷台へと入っていく。
荷台と言っても人間を運ぶことを前提として作られたこの馬車の荷台は、クッションの付いている椅子に加え、大きな窓がつけられ、さらに『快適化』のエンチャントがなされている貴族風のものなので、旅は普通の馬車のようにガタガタと揺れ、痔になりそうなあの地獄を2人が味わうことはない。
そんなこともあってやっぱり出てくるPKを蹴散らしながら進んでいると、あるアナウンスが響く。
こらそこ、そんな豪華なの使うからPKが襲ってくるんだろというんじゃない。
〖プレイヤーの皆様にお知らせします。蜃気楼砂漠のフィールドボス 「ミラージュワーム」を「シグレ」様が討伐しました。これにより、北方面のマップを解放致します〗
「さすがお兄さまですわ!」
「さすおにだね!」
さも自分のことかのように話す2人にクーリが一瞬馬車の操作を怠る。
ガタンと音がして馬車が跳ねるが、クーリからしてみれば客がいきなり叫び出したのである。驚くのも当然といえよう。
「皆様、どうしたのですかな?」
「ああ、私のお兄様が砂漠のボスを倒したと連絡があったんです」
「なんと!おめでとうございます。その砂漠とは、まさか蜃気楼砂漠ですか?」
「うん!そうだよ!」
「なんと!あの蜃気楼砂漠を…」
因みにこれはシグレも皐月たちも現時点では知らないが、砂漠は名の通り蜃気楼が発生し、入ったものを惑わし殺す。
いわばフィールド全てがデストラップとなり得るのである。
NPCはそれを知らないため、砂漠は「一度入れば二度と戻れない」の代名詞のようなものであった。
そのような事情から、クーリは驚愕に見舞われていたのである。
「それは良いことです。今後は砂漠の先の街との交易も盛んになることでしょう」
「やっぱりお兄さんはすごいね!」
「ええ」
そんな話をしながら、馬車はまだ見ぬ鉱山都市へと進んでいく。
はい、ここら辺で六章終わったくらい
誤字脱字や作品への意見等ございましたらコメントしていただければ幸いです
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(IDはあらすじにあります)
「おっはよー!」
「おはようございます。遊理ちゃん、クーリさん」
雲ひとつない空と燦然と輝く太陽が街を照らす早朝、3人は馬車の前で集合していた。
「おお、おはようございます皆様。お元気なようで何よりでございます」
「準備はできていますか?」
「もちろんです。すぐにでも出発できますよ」
そういって馬のたてがみを撫で、自らの腕で力こぶを作るクーリにわかったと告げて馬車の幌を退けて荷台へと入っていく。
荷台と言っても人間を運ぶことを前提として作られたこの馬車の荷台は、クッションの付いている椅子に加え、大きな窓がつけられ、さらに『快適化』のエンチャントがなされている貴族風のものなので、旅は普通の馬車のようにガタガタと揺れ、痔になりそうなあの地獄を2人が味わうことはない。
そんなこともあってやっぱり出てくるPKを蹴散らしながら進んでいると、あるアナウンスが響く。
こらそこ、そんな豪華なの使うからPKが襲ってくるんだろというんじゃない。
〖プレイヤーの皆様にお知らせします。蜃気楼砂漠のフィールドボス 「ミラージュワーム」を「シグレ」様が討伐しました。これにより、北方面のマップを解放致します〗
「さすがお兄さまですわ!」
「さすおにだね!」
さも自分のことかのように話す2人にクーリが一瞬馬車の操作を怠る。
ガタンと音がして馬車が跳ねるが、クーリからしてみれば客がいきなり叫び出したのである。驚くのも当然といえよう。
「皆様、どうしたのですかな?」
「ああ、私のお兄様が砂漠のボスを倒したと連絡があったんです」
「なんと!おめでとうございます。その砂漠とは、まさか蜃気楼砂漠ですか?」
「うん!そうだよ!」
「なんと!あの蜃気楼砂漠を…」
因みにこれはシグレも皐月たちも現時点では知らないが、砂漠は名の通り蜃気楼が発生し、入ったものを惑わし殺す。
いわばフィールド全てがデストラップとなり得るのである。
NPCはそれを知らないため、砂漠は「一度入れば二度と戻れない」の代名詞のようなものであった。
そのような事情から、クーリは驚愕に見舞われていたのである。
「それは良いことです。今後は砂漠の先の街との交易も盛んになることでしょう」
「やっぱりお兄さんはすごいね!」
「ええ」
そんな話をしながら、馬車はまだ見ぬ鉱山都市へと進んでいく。
はい、ここら辺で六章終わったくらい
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