邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百二十一話 侵入:実験室

6章 玩具は盤上で踊る


シグレのえげつない魔法によって全ての職員が気絶し、死んではいないが死屍累々の様相を示している中に、床にへたりこむアリスを置いて2人は進んでいく。

「当然じゃが罠は結界程度じゃのう」

「その結界もいまは解除されてますから実質何もないと同義ですね。阻害されてて広範囲は難しいですが周辺に生物反応はあるにありますけど挙動からして敵じゃないでしょうね」

『実験室にはトラップはない!落ち着いて敵に対処せよ!』

了解ラジャ!』

セフィロがそんな通信をしている間に、シグレは室内を探索する。

国が対応すると決めた組織だけあってえげつないものがそこら中に転がっている状態である。

刻呪の鈍剣 ☆5 耐久1500

鈍化の呪刻Lv.5

切りつけたものを呪いで蝕む短剣
切りつけられたものは動きが遅くなる

魄斬刀 ☆6 

魂を切る刀、刀部分に実体はなく、物理的な防御で防ぐことはできない

魂斬
魄刃

獄炎呪符 ☆5

「急急如律令」というと起動し、地獄の炎を召喚する

吸魂呪珠 ☆6

マジックオブジェクトの材料となる魔珠、
生物の魂を吸わせれば吸わせるほど強大な力を得る

容量0(最大100)

『総員に通達、実験室内のものには触れるな。呪いのアイテムが混じっておる』

『まじか』

「「これは…」」

これらのアイテムはシグレを驚かせるには至らなかったが、ふと視界の端に移ったモノに、セフィロ共々凍りつくこととなる。

阿修羅骨刀アスラシントウ ☆X

六道の三:修羅道の祖
死にゆく阿修羅の骨から作られた刀
阿修羅の呪いが込められている
断ち切った者の命を吸い取り、輪廻転生を終わらせる。
吸い取った命で無限に成長する
戦いがなければ退化する

生命吸収:無限
修羅の獄
破壊成長
生命供給
装備制限:阿修羅

(うわこれ欲しいですね。神殺者の効果で呪いの武器これ修羅の獄デメリット無効化できますし)

ちなみに修羅の獄の効果は、装備変更不可、耐性貫通の常時狂化バーサーク、非戦闘時に武器の攻撃力減少である。
他にもメリットはあるがこれは無効化されないだろう。

破壊成長は壊されるごとに強化されるという特性

生命供給は取り込んだ生命を自身に還元することでHPとMPを回復する能力である。

呪いさえなければ神器の中でも最上位に属する逸品なのだが、その唯一の欠点が長所を台無しにしていた。

「師匠、これもらってもいいですか?」

「おい待て!それには多分呪いが…」

「かかってますね。耐性無視の発狂とか色々あります」

「ならば…

「この前言ったと思うんですけどねぇ…
私は神器の装備制限を無効化できるんですよ。ほら」

気軽にそこへ歩いて行き道端の石を拾うかのようにシグレは刀を掴む。

(くっ…もしも暴走したら…わしが…)
セフィロは決死の思いで構える。

と、そこに…

「ヒャッハッーーーーーーー!パァァァラダァァァァイス!!!!」

白い実験机に並ぶ呪いの魔道具に突進するアリスが興奮しきった顔で魔道具に囲まれてアブナイ感じになっている。

「さっきまでのシリアスを返せ!」

「ひゃん!」

ここまでくるともう夫婦漫才のようである。

「あはは、大丈夫ですか」

「……お主こそ大丈夫なのか?」

「だから言ったじゃないですか」

「そうか。そうじゃったのう…」

悟った目でセフィロが上を見る。

『総員に通達。実験室内のマジックアイテムには触れるな。呪いがかかっておるものが多数ある』

『すいません触ったバカが死にました』

『馬鹿だろ…』


「さて、とりあえずわしらは全て回収して奥に行くぞ」

「了解です」

アリスを引き剥がしながらアイテムを回収し、一行はさらに奥へと進んで行く。


ヤベェよヤベェよ

神殺者が無効化できる『装備制限』とは、『〇〇にしか装備できない』みたいなやつと、『装備したら何かしらのデメリットを受ける』の二種類で、デメリット無効の方は神器のデメリットのみを無効にします

幽玄斬刀の能力は、盾などの物理的な防御を貫通し、防御力VITではなく魔法防御力POWで判定する物理攻撃です。
ポケモンのサイコショックみたいなあれ

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コメント

  • ノベルバユーザー523679

    BLEACHと双星の陰陽師のオマージュがあるのは分かった笑

    0
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