邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第百十二話 下準備

6章 玩具は盤上で踊る


「とりあえずこれでクエストは発注完了だ。後何かあるか?」

「あ、でしたらこれをお願いします」

そう聞いて着た教官に対し、渡りに船とばかりにシグレはあるものを手渡す。

「そ、それは…!ハァハ」
「ストップですよアリスさん」

手渡したものは無線機と地図まどうぐの入った4次元バッグマジックバックである。
アリスが興奮するのも無理はないが自重していただきたい。

「なんでぇこれは?見た所魔道具か?」

袋から中身を取り出した教官はすぐさまそれの価値を正確に把握する。

「ええ、受注した冒険者全員にこの地図に触ってもらってください、もう一つの方はPTだったらリーダーの方に、ソロだったらその人に渡してください。
あ、地図は全員が触れたら私に返してください」

それを聞いた教官は少し狼狽した様子で

「おいおい、魔道具みてぇな高価なもんをこんなふうにばらまいたら盗まれるぜ?いいのか?」

それを聞いたシグレはすぐさま

「いえ、そのようなことは起こりませんよ。盗難防止の魔法を付与してあるので」

「というわけで、定員の30PT分、予備と合わせて40個です。お納めください」

それを聞くと教官の隣にいた受付嬢が中の数を数える。

「ひぃ、ふぅ、みぃ……全部ありますね。では、この魔道具は受注した冒険者に貸与しておきます」

「他に何かあるか?」

「そういえば教官、ギルドマスターだったんですね」

「ああ、そうだぞ。一戦やって見ないか?」

「遠慮します」

「さて、じゃあセフィロのところに戻るわよ。騎士団が来るのに後三日、だいたい明日から活動を始めるからあなたは休んでなさい」

『頑張ってねぇ』

『わかりました』

(今頃フェンリルさまは爪を研いでいるんですかねぇ
本拠地を見つけたらあの人に真っ先に報告しなければ。
まあロキではないかもしれませんが…)


一方その頃フェンリルは

ガリガリガリガリ

「お、おい、なんであんな機嫌悪いんだ?」

「いや、わかんねぇよ。なんであんな爪研いでんだ?」

本当に爪を研いでいた。

(待ってろロキィ…貴様は楽には殺さん。私の受けた苦しみを何千倍としたものを味わってもらおうじゃないか)

すでにフェンリルの脳内では黒幕はロキになっていた。
積年の恨みから黒いオーラを発するフェンリルを止めれるものは、そこにはいなかった。


教官しつこい
フェンリル様コワイ(´;ω;`)

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訂正というか変更
追跡者の地図の効果を変更しました

旧 マップの範囲内にいる登録した人間の場所がわかる

変更後
登録した人間が歩いた場所がマッピングされる。

それに合わせて名前も冒険者の地図に変わります。


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