邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第八十一話 サバイバル開始

5章 蹂躙


翌日、サバイバルイベント開始10分前ですね。
持ち込みアイテムなんかは装備のみで十分なので何も持っていかないようにしましょう。
ボーナスがあるかもしれませんからね。

「シグレさん。ちょっといいか?」

始まりの町の広場でイベント開始を待っているとハルバートさんが話しかけてきました。

「はい、なんでしょうか?」

「役割の最終確認なんだが、今回シグレさんの役割は遊撃だ。基本的には空を飛んで撹乱したりしてもらう予定だが集団を見つけたらそのまま壊滅させてしまっても構わない。だが最低一つは残してくれ、いつまでもあなたにおんぶに抱っこじゃ俺たちの立つ瀬がない」

「わかりました。その場合は敵軍の位置をお知らせしますね」

「ああ、頼んだ」

一応序盤で砦を見つけたら敵がいるかいないか含めて報告しておきましょう。

と、ちょうどよく開始のアナウンスが。

「お前らァ!今からサーバー対抗戦始めるぞ!ランカーども、準備はいいな!それじゃあ行くォ!?サーバー対抗サバイバル戦!開始ィィィィィィィィィィ!!!」

アナウンスが終わると同時にフィールドに転移したようです。様々な環境があるとのことでしたが、私たちが転移したのは砂漠のようです。

「斥候部隊は探索を開始しろ!何か見つけたら魔道具で即連絡しろ!他の部隊は生産職を守りながら進軍開始!」

「「「「了解!」」」」

「それじゃあシグレさんは遊撃に行ってくれ。俺たちの場所はわかるんだろう?」

「はい、シグナルセット」

これでどこに行ってもハルバートさんの位置がわかるようになりましたね。

「それでは、また」

「おう。じゃあな」

「ハイマニューバ、イーグルアイ、サモン・オブザーバー、三重魔法(トライマジック)フルラピッド、アクセル、グレーターフェイクステータス、グレーターフィジカルアップ、グレーターマジックアップ、パーフェクトハイド」

とりあえず移動速度を補助魔法であげて探索は召喚した観察者オブザーバーと肉眼、魔力探知でやりましょうか。透明状態なので発見される心配はないので低空を飛んで行きましょう。

1分ほど飛ぶと砂漠ようやく砂漠から環境が変化し今度はサバンナになりました。

今のところ敵影、砦ともにないですね。
斥候部隊もめぼしいものは見つけられていないようです。

そのままサバンナを飛んでいると固まっている一団を発見しました。

第2サーバーのようですね。

軍隊さながらに一糸乱れぬ動きで行軍しています。
規模から見て全員いるようですね。
一応連絡しておきましょう。

『CQ、CQ、第2サーバーの一軍を発見しました。規模から見て全員いる模様。どうしますか』

トランシーバーじみた電子音を鳴らしながら魔道具が起動し、全軍に伝令をします。

『こちらハルバート、当初の予定どうりに一人で殲滅せよ。他の部隊は作戦を続行せよ。繰り返す、1人で殲滅せよ。他の部隊は作戦を続行せよ。ZNN』

さて、それでは行きますか。


はい、蹂躙の始まりだ(歓喜)

解説
CQやZNNは無線用語です。
CQは全軍に連絡
ZNNは通信完了という意味です。
ちなみに魔道具はシグレ謹製の物です

シグナルセットは対象が同じフィールドにいる場合に限り永続的に場所の把握が可能になる魔法です。

ハイマニューバはフライの強化版で、フライの5倍くらいの速さで飛べます。

イーグルアイは単純な視力強化魔法です。

サモン・オブザーバーは視界を共有できる眼球型の魔物を召喚する魔法です。

三重魔法 フルラピッドはラピッド(AGIを上げる補助魔法)の強化版を三回重ねがけするかんじです。

アクセルは一度だけ急加速が行えるようになる魔法です。

グレーターフェイクステータスはその名の通り鑑定された場合誤情報を表示する魔法です。
フェイクステータスだとステータスとスキルしか改変されず、称号欄は変わらないのでシグレは今回全て改変できるグレーターフェイクステータスを使っています。

パーフェクトハイドは透明化と同時に匂い、音などすべてを消去します。この状態では魔法などの行使は行えます。
つまり維持コストが払えなくなるか術者が自分から解除するかダメージ受けるまで誰にもわかりません。

ちなみにAMOには召喚魔法は召喚士専用魔法なのですがよく似た召喚魔術が存在します。
違いはLvと消滅時間の有無です。
ちなみに前回の太陽龍は火焔魔法と召喚魔術を高レベルで持ってると使える魔法です。

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今回からサバイバルイベント編
シグレガチな邪神になるよ

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