邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第三十七話 狼の集落

3章 イベントとその先


先程から胸に抱いていたスライムに話を聞く。

「このまま行っていいですか?」

「うん!」

どうやら話をちゃんと聞いていたようである。
許可が得られたため早速進んでいく。

ー万能言語がレベルアップしましたー

狼の案内で小一時間ほど歩くと、集落のようなものが見えてきたり
なにか結界のようなものがあったようだが、魔物よけかなにかだろう。

「ちょっと待ってろ、事情を説明してくる」

「狼の集落なんて楽しみだね」

「ええ、そうですね」

二人は割と楽しそうである。もふもふ好きだからね。仕方ないね。

また、地図エリアマップで場所を確認したところ、シークレットマップ 狼の集落と書かれているようである。
本来あるはずのセリオス大深林が近くに表示されず、表示されているのは集落のみになっているため、どうやら転移したようである。
あの結界は転移のためのもののようだ。

「あっ、レベル上がってる!」

「私もです」

どうやら二人はレベルが上がったようである。

「レベル9だからあと1上がれば心器が解放されますね」

「ちなみに攻略組の皆さんのレベルは幾つなんですか?」

「確か一番高い人でレベル11だったかな」

なぜ廃人でもないのにそれに比肩する実力を持っているのか疑問だが、無理に聞くことはないため放置しておく。

「何をやっているんだ?ついてこい、長に会ってもらう」

戻ってきた狼について行くが、その間集落の狼からの威嚇と警戒は無くならず、さらに強くなった様子すらある。
皐月が「お兄様に対し無礼ですね、焼き払いましょう」とか言っている。
「いいね、焼き払おう」と遊理も同調しているようである。
もはや狂信者ではなかろうか

「ついたぞ、中へ入れ」

岩壁をくり抜いて作られた大きな洞窟が長の住居のようだ、これならば10m以上の巨体でも入ることが出来るだろう。


(∪^ω^) わんわんお!

シークレットマップは特定のイベントによって発生するマップです。そのため結界から別空間に転移します。
クエストを受けていないプレイヤーが結界を通ってもそのまま通り抜けるだけです

誤字脱字等ございましたらコメントしていただければ幸いです

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