邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第十九話 堕ちた賢者と嗤うナニカ

2章 賢者と賢者


「いらっしゃい!よく来たね!」

警戒するふたりに緊張を全く感じさせない声で黒い肌の青年が話しかける。

「クリフォ様!」

この人間が前賢者クリフォのようである。
なんか背後の黒いオーラのせいか人間に見えないのだが…

というか鑑定しようとしたら弾かれた
シグレの鑑定を弾くとは只者ではない。

『クトゥルフ様、ちょっとあの人のことわかります?私の眼が弾かれたんですけど』

『嘘でしょ?人間程度にあれは…いや、待って、ボクですら少しづつしか見えないわ』

『何ですかそれ…引き続き調査をお願いします』

そんな話をしていると唐突にクリフォが襲いかかって来る。

「さあ、君達もボクと一緒になろう!」

その言葉と共に周りの水槽に浮いていた悪魔の使徒デーモンアポストル悪魔の奴隷デーモンスレイブが襲いかかってきた。

「クリフォ様、何故こんなことを!」

セフィロが生命を冒涜した行いに憤激する。

「これが私を満たしてくれるからさ、あの方に出会ってからとどまるところを知らない私の知識欲をね!」

「クリフォ様...いや、クリフォ!貴様の愚行はここで止める!」

「いや、無理だね。君と私どっちが強いと思ってるんだい?」

「黙れっ!」

セフィロはクリフォに攻撃を仕掛けるが全てデーモンアポストルやスレイブに受け止められている。

従魔全員を召喚してる状態で戦力差がついているのでわりとやばいじょうたいである。

セフィロはどうやらクリフォが周りに魔法結界を貼ってるのに気付いたようである。

『クトゥルフ様、解析の方は?』

『今しがたできた』

やつクリフォの正体は?』

邪悪の樹クリフォトの8番目、貪欲を司る堕ちた太陽神
アドラメレク、それが賢者クンの中にいるものだよ』

なるほど、それがクリフォに憑依したと言うなら説明はつ来ますね。

堕ちた太陽神アドラメレクよ、貴方は何のためにクリフォに憑依したんです?」

そう言いながらクリフォの首に刀を向けると特に抵抗する様子もなく首は切れ、クリフォの首の断面からボタボタと黒い粘液がこぼれ、クジャクのような尻尾を持つ二足歩行の化け物が現れた。

クリフォトの悪魔私たちや七つの大罪はそのほとんどが世界の深淵に封印されている。
そこから出るためにあれを乗っ取った。簡単だったよ、己の知識欲を解放し、それを私たちの封印の解除の方法の解読へと向けてやれば何年か後には私が復活できていたのに君達が邪魔をしに来た。だから君たちには死んでもらう!」

アドラメレクがそう言うと、アドラメレクの周囲から熱線が周囲に無造作に放たれ、クリフォの死体が動き始めた。

「師匠!抜け殻と取り巻きをお願いします!」

「了解じゃ!」

ー『堕ちた賢者』をクリアしましたー

ーシグレのジョブレベルがアップしましたー
ーシグレのジョブレベルがアップしましたー
ーシグレの種族レベルがアップしましたー
ーシグレの種族レベルがアップしましたー
EXエクストラ報酬として、《魔典 肉と鮮血》を入手しましたー
ー《初エクストラクリア者》を取得しましたー

ーワールドクエスト
『邪悪の第八試練 アドラメレク』
が発生しました。ストーリークエスト進行中の為、受託されますー

「さあ、第2ラウンドの始まりだ」

アドラメレクは楽しそうに、極熱の熱線と共にシグレへと襲いかかった。


ボス戦開始です。

黒幕の正解はアドラメレクでした!
クリフォトの対応悪魔知ってて「貪欲」って聞いたら多分こいつ出るんじゃないかな。

ちなみにエクストラクリアの条件は“際奥まで賢者セフィロを連れて行く”です

魔典はデーモンスレイブを作るのに使われたりしていたものです

ワールドクエストはこれクリアしないと世界滅ぶよ!的なクエストです。少なくともNPCでは勝てません
つまり本来はいつぞやの教官クラスを一撃で倒せるくらいのプレイヤーがレイド組んで挑むのにクトゥルフの無茶のせいでこんな初期に発生してしまいました。
ちなみにクトゥルフの復活のクエストも脅威的な意味位でワールド指定、ていうか神関連は大体Wワールド指定です

誤字脱字等ございましたらコメントしていただければ幸いです

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