邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜

クロシヲ

第九話 確認とゴーレムの仕組み

1章 始まりと邪神



街に戻ってきた三人は、まず商人エレナところへ向かっていた。マナポーションの補充や、できれば革装備を受け取るためである。

「どうも」

「来るの早いわね、インフォ来てから五分たってないわよ。せっかくいま完成したからメッセージ送ろうと思ったのに」

「今日は驚かないんですね」

「貴方がおかしいことはよくわかったからね」

「商談なのですが、革装備の代金をこれで払う事はできますか?」

ゴーレムからドロップした銀鉱石と道中で出現したモンスターの素材を取引欄に載せる、一部品質がSSになっているが気にしない。

「品質SSって...どうやれば出来るのよこれ。というか前の皮でMは足りてるんだけど」

「称号の効果ですよ。あとマナポーションを50本ほどください」

「そんな称号どうやったら取得できるのよ…なにはともあれ分かったわ、はいこれマナポーションと革装備」

マナポーション50本とワイルドドッグキングの装備を代金として受け取り、早速革鎧を鑑定する。

犬王の胸当て

犬王ワイルドドッグキングの革から作られた革鎧、強度が高く、動きやすい

防御力  15

即決で装備した。
なお、オプションによって外見は変わらない様になっている。

「また支払いが増えたわ...」

「それではまた今度」

暗い顔で俯くエレナを放置して、シグレはいつもの広場のベンチに腰掛け、ステータスを確認し始める。

GPはINTとPOWに振る。
今の所は魔法の攻撃力強化が目標である。

名前:シグレ
種族:下級神Lv.9
職業:契約者Lv.9
心器:『』 Lv.0  未覚醒

SP残り:22
GP残り:0
ステータス
STR:13 VIT:5 AGI:12 DEX:9 INT:20 POW:10 LUK:6
スキル
剣術Lv.2 消費MP軽減Lv.3水操作Lv.1  
無魔法Lv.4深淵魔術Lv.6 神威Lv.1 天使召喚Lv.1
万能言語Lv.3 解体Lv.6 無詠唱Lv.2 採取Lv.1
料理Lv.1 錬金術Lv.1 INT強化Lv.1 POW強化Lv.1
槍術Lv.1 短剣術Lv.1 杖術Lv.1 格闘術Lv.1 
無音詠唱Lv.2 頑強Lv.1 魔力操作Lv.1
異界の神眼 蛸邪神の加護 深淵からの軍勢 魔兵創造
称号
《蛸邪神の寵愛》《蛸邪神との契約(仮)》
《ユニーク》《神の卵》
《チュートリアルってなんだっけ?》
《最速討伐者》《最速ソロ討伐者》
《創造者》《ドッグ・スレイヤー》《魔道士》
《不可能への否定》《ゴーレムの主人》
太古の兵器オーパーツを作りしもの》《初特殊勝利者》《ボス系三種初称号取得者》

不可能と可能を取得するためにSPは今回は使わずスキルはスルー。

そんなわけで称号をチェックである。
ゴーレムの主人 ゴーレムを使役した証。

太古の兵器を作りしもの 太古の兵器を再現してしまったものの証 太古の兵器を作り出せるようになる

初特殊勝利者 プレイヤーで初めて特殊勝利した証。
従魔になる確率や契約条件緩和(極微)

ボス系三種初称号取得者
与ダメージボス戦のみ1.1倍 弱点ダメージ1.2倍
ドロップ率上昇 契約条件緩和(中)

これでステータスの確認は終わり、今回は割と早く終わった。

ちなみにゴーレムのドロップは銀鉱石数個と魔石である。
現段階では割と有益なのだが、魔石はともかく銀鉱石は即座に売り払っておいた。

確認を終えたシグレはブラブラと街をうろつく。

採取に行く案は現状採取ポイント少ないので本職プレイヤーに迷惑かかるかも知れないとのことで却下。

数分悩んだ結果結果としては岩鉄の構造を解析をすることとなった。

ファンタジーお得意の謎パワーが働いていることは火を見るより明らかであるが、その謎パワーの伝達方法などを主軸において解析を始める。
 
岩鉄のコアを見てみるとコアから管のようなものが伸びており、そしてその管には淡い紫色の光が明滅しており、光る瞬間には心臓の様にコア全体が鼓動していた。

魔力を流してみたところ、身体の外の魔力を感知できないため、正常に同化しているかどうかを判別できず、このもくろみは失敗に終わった。

数分後、なんとか体外の魔力を察知出来ないかと考え、色々(魔力を糸状にしてみたりなど)してみたり、それと併行してコアの魔力の解析をした結果、スキルを二つも取得出来た。

ーシグレが魔力解析を取得しましたー
ーシグレが魔力察知を取得しましたー

魔力察知 周囲の魔力を察知できる。
レベルアップで範囲が大きくなる

魔力解析 魔道具や魔法の魔力量や属性知ることが出来る。

コアのこともスキルを使うと簡単に解析が可能だった。

やっぱすきるってすげー

ゴーレムのコアまとめ

・ゴーレムは普段周囲の魔素マナを取り込んで動いている。

・コアにはマナを魔力に変換する機構が付いている

・あの魔力路はコアに吸収して魔力に変換したマナを全身に運ぶ管である

・コアに付いている変換機構は材料があれば作れる

・関節は魔力によって固定されているため、魔力がなくなると四肢がもげる

・魔力がなくなりかけると休眠する

・魔石兵は古代の帝国によって作られたオーパーツ、
色々派生があるっぽい?

以上のことが分かった。
古代の失われた文明などの遺産がどうしてあんな野ざらしにポツンとあったのかなどいろいろツッコミどころはあるが、なかなかに有意義な時間であったといえよう。

解析が終わってもまだ時間に余裕があったので、冒険者ギルドへ向かう。
クエストの清算をしていないことに気づいたのだ。

数分後、干し肉や果物などを買いながら歩いて冒険者ギルドに到着しました。

「こんにちは」

早速受付嬢に話しかける。この前の人では無いようだ。

「いらっしゃいませ、今日はどのような御用でしょうか?」

「クエストの報告をしに来たのですが」

「かしこまりました。ギルドカードを提出してください」

受付嬢にギルドカードを手渡す。

「現在受注しているクエストは二つ、ステップバニー討伐はしっかり規定数超えていますね。ちなみに、規定数を超えるとその分だけ報酬が増えますのでがんばってください。さて、ワイルドドッグ討伐の方は…」

そこまで言って受付嬢の表情が凍る。

「討伐数864体って、どうしたらなるんですかこれ!」

「ワイルドドッグキングと延々戦闘してました」
惚けた顔で固まる受付嬢はなかなかの見物であった。

「とりあえず報酬を持って来ますので少々お待ちください」

数分後

「お待たせしました。これが報酬とお借りしていたギルドカードです。あと、シグレ様はDランクに昇格となります」

報酬を受け取るとシグレの所持金は10万Mを超えてた。成金にでもなった気分である。

とりあえず今日はこれで終わりにしようと宿屋に向かい、ベットに入って現実へと帰っていく

「ログアウト」


確認&ネタ?回です

シグレが今回も前回も食料買ってるのに意味はないです(まだ満腹度ゲージなどは実装されていません)

ボス系三種初称号取得者は本来取得者はほとんどでません。なぜなら「サモナー系が従魔が揃わない序盤で最低一体のボスをソロ攻略&初討伐しなければならない上
サモナー系だけとはいえ初特殊勝利しなければならない」というおかしい条件をクリアしなければならないためです

誤字脱字や間違い等ございましたらコメントしていただければ幸いです

コメント

  • ノベルバユーザー208148

    POW前回から数値下がってるぞ

    0
  • レイ・ブラドル・ドラニス

    誤字報告
    そんな称号どうやったら手に入るのよ
    また支払いが増えたわ

    1
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