紅鯨

ノベルバユーザー162616

マリの本音

マリは自宅に手塚を招いた。マリは手塚がせっかくニートからやる気になってくれていたのに、この頃なんか噛み合わないし、あっくんは私が話すと今までと違う微妙な感じでなんかあったのかと心配でたまらない。
マリは「 あっくんなんかあった?最近目も合わせてくれないよね。どうしたの?漫才やる気あるの、キツイ言い方だけど。」マリは思っていたことを素直に口に出した。手塚はここがマリの部屋か〜、などとのんきな事を考えていてマリに言われたことに数秒遅れて「 えっ!」
と間抜けな声を出していた。マリは続けて「 あっくんもしかして、もしかしてなんだけど付き合ってた頃とか復縁とか考えてたりする?」鋭い顔で手塚に言う。
手塚はドキドキどころか心臓を槍で撃ち抜かれて息が止まった感覚があった。マリが「 あっくんそれはないからね、ごめんだけど。」手塚はさらに意識が遠のいてそして漫才を頑張ろうってはじめたのに復縁を期待していた自分が愚かだと恥ずかしいととてもこの瞬間に自宅に帰りたかった。改めて爆笑漫才コンクールで優勝してみせると心で誓った手塚であった。マリは大丈夫かなあっくんと心配は相変わらずのままであった。マリの部屋のいい香りに今気づいた冷静な手塚であった。

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