かつての最強ゲーマーコンビはVRMMOでも最強になるようです
第23話 その闇の名は学校
《2025年8月25日 07:28 大阪 充の家》
つけっぱなしのテレビから聞こえてくる声が全く頭には残らず、倦怠感だけが体を襲う。
布団に1秒でも長く潜っていたい。しかしながら学校という魔物がそれを許さない。
そんな牧原充史上まれに見るモチベーションの低い朝が今日だった。昨日仮想現実の世界の中でズタボロになるまで痛みつけられたり、自分の限界を超えたりしたせいでそのぶり返しがものの見事に体を襲っている。これを俗にVRフィードバックというのだがフルダイブVR初心者にはよく起こる現象のようで、主に初プレイ時や初めてのボス戦、あとは初めてのゲームオーバーなど大きな刺激を受けてしまうとこのような症状が出る。
とはいえようは筋肉痛のようなものなので放っておけば回復するし、薬を飲んでおけばその回復も更に早まる。俺自身莉央が置いて行ってくれていた薬のおかげで昨晩よりもかなりマシになっている。それでも学校には行きたくないが。
「20年くらい前なら9月から2学期だったってのに。俺は悲しいよ本当に」
誰に聞かせるわけでも無く一人呟く俺。ここ最近は何かとゲームの中で誰かと話していたので孤独に耐えられてないのかもしれない。これが外での行動なら俺は一瞬で変人認定される。意識的に自分を抑えよう。
そんなおかしなテンションで朝食のコーンフレークに手をつける。基本朝に食べるのはこれだ。料理と呼べる料理は粉物以外作る気になれない男なので莉央のような手の込んだ朝食は作らないし食べない。ちなみに昼はコンビニおにぎり。当たり外れはあるが当たれば美味い。
しかし人間一度胃袋を掴まれると逃げ出せないように出来ているらしく、また今度金取られてもいいから莉央の飯を食いに行きたいと思っている。幸い大阪に越してきたという話だし、彼女がよりにもよって何本も電車を乗り換えなければたどり着けないような場所に住んでいるとも思えない。割と近くに住んでいるだろう。
「あれ? 俺割とヤバい思考回路してないかこれ……?」
それ以上考えることが怖くなって、コーンフレークをかっ込み学校指定の制服に着替える。
今は夏も真っ盛りなので水色の半袖シャツに薄めの夏用ズボン。今日は式典なのでネクタイを忘れず持って行かなければ生徒指導の魔の手が伸びる。学生という生き物はとにかく困難が多い。
こうして俺は時間ギリギリに家を出発し、炎天下の中自転車で30分はかかる学校を目指すのだった。
◇
俺が通う学校は簡単に言えば山の中にある。というのも俺が住む町というのは山を切り開いて作ったような町なので体感で緩やかな物も含めて坂7割、平地3割という地獄のような配分になっている。
しかも面白いことに我が町の学校などの大きな施設は昔から住んでいる賢い人々があえて家を建てることを避けた場所に建てているので地震が来たら真っ二つに割れるのはそこそこ有名な話。断層というやつである。
しかも山の中なので学校内に100を超える段数の階段があるのは当たり前。俺が通う高校も例外では無い。そんなわけだから自転車を駐輪場に停めると何よりも先にそんな100段階段を登らされる羽目になるのである。
救いがあるとすれば最近改装されたばかりなので校舎がとてつもなく綺麗な点くらいだ。
そんなこんなで校舎の中に入った俺は特に寄り道すること無く自分の教室に入る。割と時間ギリギリに入ったので教室には多くの生徒がいる。適当に何人かと挨拶するといつも話している面子の元へ。
「ウイーッス牧原。いつも通り時間ギリギリだな」
真っ先に声をかけてきたのは安藤幸人。俺がよくつるむ男友達である。見た目は平凡、成績も平凡、ただし歌がやたら上手い軽音学部の隠れたエースで筋金入りのロボットのオタクである。
「安藤か。今日の集会は外じゃ無いのか?」
「中だとよ。噂じゃ昨日過激派の保護者様が20人がかりで校長に抗議したんだとよ。そんな意味の無い集会でウチの子が熱中症にでもなったらどうすんだって」
「うわあ怖い」
「こっちとしてはテレビとか放送の方が楽は楽だけどな。ただもうちょいエレガントにことを進められないもんかね」
「進められないから過激派なんだろ」
「そりゃそうだ」
俺達は互いに笑い合う。ただし話の内容は割と笑えない。校長先生が今日も無事に学校に来ていることを祈るのみである。
「あ、おはよう牧原君。今日もギリギリなんだね」
「おはよう委員長。そういうそっちは相変わらず朝早いらしいな」
話しかけてきた女子生徒はこのクラスの学級委員兼、その委員会の長を務める皆城響子だ。細いフレームの眼鏡をかけた長い黒い髪を三つ編みに束ねた委員長というあだ名で呼ばれる皆城はとにかく真面目な部類に入る。今日も朝早くに教室の鍵を開けて掃除なんかをしていたんだろう。おかげで教室はいつも綺麗だ。ただこの辺りは彼女が掃除狂いなのも関わっているだろうが。
「でも今日はいつもにましてしんどそうだけど、徹夜で夏休みの宿題とかやってたの?」
「宿題は7月で終わらせてた。これは昨日激しい運動をしたせい」
「激しい運動って、昨日お前がずっとABやってたの知ってるんだからな。てか夏休みの途中からずっとやってたろ」
「どうしてそれを……ってそういやフレンド登録してたからログインしてるか分かるんだったな」
夏休みの間は絡むことが無かったが、元を辿れば安藤に誘われて俺はABVRをプレイし始めたのだ。その縁で安藤はフレンド登録している。
その時は特に本腰を入れる気も無かったので軽いノリでクエストやってるだけだったし、なんならログインもぼちぼちしかしていなかった。一方安藤はそれなりに力を入れてやっているので末端とは言えクエスト攻略最前線には居るらしい。実力的には中の上というところか。ついでに言うと高校からの付き合いなので《MAX》の話は知らない。
「でも最近セントラルエリアじゃ全然会わないしな。拠点変えた? それとも何か長期クエストでもやってんの?」
「ああ、拠点をエクシードマウンテンにな」
「ふーん、頑張れよ」
割と興味なさげに返された。とはいえこの反応は珍しくない。
PvEをメインとするプレイヤーを一般的には攻略勢、もしくはクエスト勢と呼ぶのだが彼等は対人勢の事情には殆ど興味を示さない。
とはいえそれも仕方ないことでABはその圧倒的なボリューム故にどちらも極めるというのはかなり難しい。だから対人勢も対人勢で現在の攻略状況なんか殆ど知らないし、ましてや攻略勢なら誰もが行ったことのある場所を「どこそこ? 隠しエリア?」と平気で言う。
対する攻略勢も対人戦に興味は無いので、俺がここ数日で恥ずかしながらもエクシードマウンテンの話題の中心となったことは知りもしないし、今俺が話したとしても大した反応は返ってこない。
ABプレイヤーにとって隣の芝生とはわざわざ見に行かない物なのだ。とはいえ、PvPとPvEの両方を極めたオールラウンダーで伝説級のプレイヤーもいるがここでは割愛。
「そうだ委員長も始めちまおうぜ? あのゲームはゲームやったこと無くても楽しめるしさ」
「私はやめとくよ。ああいうの向いて無さそうだし」
「まあそれよりは図書館で推理小説読んでる方がビジュアル的には映えるような気もするわな」
「それもそっか。まあ始めたくなったら言ってくれよ俺が手取り足取り教えるからさ」
「う、うん。考えとく」
お手本のような歯切れの悪い答えが返ってきた。まあゲームなんてやりたい奴がやってなんぼだ。無理強いするモノでも無い。
そう考えたとき、何だかんだと乗り気でABやってる俺は根っからのオタクなのかもしれない。
「おーい座れ―もうすぐ始業式始まるぞ」
そんなとき担任の教師が教室に入ってきた。ただし始業式の時間にはまだ早い。
教室に居た人間のほぼ全員が首を傾げている。だが逆らう理由も無いので全員着席するが少しおかしなことが起きた。
1学期には確かに何も無かった空間に席が一つ増えている。今更気付いた人間も多く、教室の中がざわつき始めた。
「えー珍しい時期だが転校生がウチのクラスに入ってくることになった。今から紹介する」
言って担任は扉を開けて外に居る誰かに中に入るよう促した。こうなるとイベントに飢えている高校生のテンションはうなぎ登りだ。
無関心を気取ろうにもついつい扉の方を注目してしまう。一体どんな人間が転校してきたのか。だが俺はそんなミーハーめいた好奇心を持ってしまったことを激しく後悔することになる。
そして俺はその姿を見た瞬間情けないことに激しい頭痛に悩まされることになった。だって入ってきたのは――
「東京から越してきた蘭道莉央です。一応昔は大阪住んでたんで関西のノリも関西弁も大丈夫やから気軽に話してくれると嬉しいです。あ、あとセールスポイントじゃないけど副業プロゲーマーなんで。聞きたいことはドンドン聞いて貰って大丈夫です」
俺は思わず机の上に崩れ落ちた。というか死にそう。いろいろな感情で。
「だ、大丈夫牧原君!? どうかしたの!?」
「委員長、俺はダメだ。頭痛が痛い」
まともな日本語を喋れなくなりなった俺は、皆の前で愛想良く手を振るアイドルめいた幼馴染みを見ることしか出来ない。こうして初っぱなからとんでもない不意打ちを食らうという事態と共に俺の新学期は幕を開けた。
あと校長はストレスのあまり今日は学校をお休みされましたが我がクラスでは誰も話題にしませんでしたとさ。人生って恐ろしいね。
つけっぱなしのテレビから聞こえてくる声が全く頭には残らず、倦怠感だけが体を襲う。
布団に1秒でも長く潜っていたい。しかしながら学校という魔物がそれを許さない。
そんな牧原充史上まれに見るモチベーションの低い朝が今日だった。昨日仮想現実の世界の中でズタボロになるまで痛みつけられたり、自分の限界を超えたりしたせいでそのぶり返しがものの見事に体を襲っている。これを俗にVRフィードバックというのだがフルダイブVR初心者にはよく起こる現象のようで、主に初プレイ時や初めてのボス戦、あとは初めてのゲームオーバーなど大きな刺激を受けてしまうとこのような症状が出る。
とはいえようは筋肉痛のようなものなので放っておけば回復するし、薬を飲んでおけばその回復も更に早まる。俺自身莉央が置いて行ってくれていた薬のおかげで昨晩よりもかなりマシになっている。それでも学校には行きたくないが。
「20年くらい前なら9月から2学期だったってのに。俺は悲しいよ本当に」
誰に聞かせるわけでも無く一人呟く俺。ここ最近は何かとゲームの中で誰かと話していたので孤独に耐えられてないのかもしれない。これが外での行動なら俺は一瞬で変人認定される。意識的に自分を抑えよう。
そんなおかしなテンションで朝食のコーンフレークに手をつける。基本朝に食べるのはこれだ。料理と呼べる料理は粉物以外作る気になれない男なので莉央のような手の込んだ朝食は作らないし食べない。ちなみに昼はコンビニおにぎり。当たり外れはあるが当たれば美味い。
しかし人間一度胃袋を掴まれると逃げ出せないように出来ているらしく、また今度金取られてもいいから莉央の飯を食いに行きたいと思っている。幸い大阪に越してきたという話だし、彼女がよりにもよって何本も電車を乗り換えなければたどり着けないような場所に住んでいるとも思えない。割と近くに住んでいるだろう。
「あれ? 俺割とヤバい思考回路してないかこれ……?」
それ以上考えることが怖くなって、コーンフレークをかっ込み学校指定の制服に着替える。
今は夏も真っ盛りなので水色の半袖シャツに薄めの夏用ズボン。今日は式典なのでネクタイを忘れず持って行かなければ生徒指導の魔の手が伸びる。学生という生き物はとにかく困難が多い。
こうして俺は時間ギリギリに家を出発し、炎天下の中自転車で30分はかかる学校を目指すのだった。
◇
俺が通う学校は簡単に言えば山の中にある。というのも俺が住む町というのは山を切り開いて作ったような町なので体感で緩やかな物も含めて坂7割、平地3割という地獄のような配分になっている。
しかも面白いことに我が町の学校などの大きな施設は昔から住んでいる賢い人々があえて家を建てることを避けた場所に建てているので地震が来たら真っ二つに割れるのはそこそこ有名な話。断層というやつである。
しかも山の中なので学校内に100を超える段数の階段があるのは当たり前。俺が通う高校も例外では無い。そんなわけだから自転車を駐輪場に停めると何よりも先にそんな100段階段を登らされる羽目になるのである。
救いがあるとすれば最近改装されたばかりなので校舎がとてつもなく綺麗な点くらいだ。
そんなこんなで校舎の中に入った俺は特に寄り道すること無く自分の教室に入る。割と時間ギリギリに入ったので教室には多くの生徒がいる。適当に何人かと挨拶するといつも話している面子の元へ。
「ウイーッス牧原。いつも通り時間ギリギリだな」
真っ先に声をかけてきたのは安藤幸人。俺がよくつるむ男友達である。見た目は平凡、成績も平凡、ただし歌がやたら上手い軽音学部の隠れたエースで筋金入りのロボットのオタクである。
「安藤か。今日の集会は外じゃ無いのか?」
「中だとよ。噂じゃ昨日過激派の保護者様が20人がかりで校長に抗議したんだとよ。そんな意味の無い集会でウチの子が熱中症にでもなったらどうすんだって」
「うわあ怖い」
「こっちとしてはテレビとか放送の方が楽は楽だけどな。ただもうちょいエレガントにことを進められないもんかね」
「進められないから過激派なんだろ」
「そりゃそうだ」
俺達は互いに笑い合う。ただし話の内容は割と笑えない。校長先生が今日も無事に学校に来ていることを祈るのみである。
「あ、おはよう牧原君。今日もギリギリなんだね」
「おはよう委員長。そういうそっちは相変わらず朝早いらしいな」
話しかけてきた女子生徒はこのクラスの学級委員兼、その委員会の長を務める皆城響子だ。細いフレームの眼鏡をかけた長い黒い髪を三つ編みに束ねた委員長というあだ名で呼ばれる皆城はとにかく真面目な部類に入る。今日も朝早くに教室の鍵を開けて掃除なんかをしていたんだろう。おかげで教室はいつも綺麗だ。ただこの辺りは彼女が掃除狂いなのも関わっているだろうが。
「でも今日はいつもにましてしんどそうだけど、徹夜で夏休みの宿題とかやってたの?」
「宿題は7月で終わらせてた。これは昨日激しい運動をしたせい」
「激しい運動って、昨日お前がずっとABやってたの知ってるんだからな。てか夏休みの途中からずっとやってたろ」
「どうしてそれを……ってそういやフレンド登録してたからログインしてるか分かるんだったな」
夏休みの間は絡むことが無かったが、元を辿れば安藤に誘われて俺はABVRをプレイし始めたのだ。その縁で安藤はフレンド登録している。
その時は特に本腰を入れる気も無かったので軽いノリでクエストやってるだけだったし、なんならログインもぼちぼちしかしていなかった。一方安藤はそれなりに力を入れてやっているので末端とは言えクエスト攻略最前線には居るらしい。実力的には中の上というところか。ついでに言うと高校からの付き合いなので《MAX》の話は知らない。
「でも最近セントラルエリアじゃ全然会わないしな。拠点変えた? それとも何か長期クエストでもやってんの?」
「ああ、拠点をエクシードマウンテンにな」
「ふーん、頑張れよ」
割と興味なさげに返された。とはいえこの反応は珍しくない。
PvEをメインとするプレイヤーを一般的には攻略勢、もしくはクエスト勢と呼ぶのだが彼等は対人勢の事情には殆ど興味を示さない。
とはいえそれも仕方ないことでABはその圧倒的なボリューム故にどちらも極めるというのはかなり難しい。だから対人勢も対人勢で現在の攻略状況なんか殆ど知らないし、ましてや攻略勢なら誰もが行ったことのある場所を「どこそこ? 隠しエリア?」と平気で言う。
対する攻略勢も対人戦に興味は無いので、俺がここ数日で恥ずかしながらもエクシードマウンテンの話題の中心となったことは知りもしないし、今俺が話したとしても大した反応は返ってこない。
ABプレイヤーにとって隣の芝生とはわざわざ見に行かない物なのだ。とはいえ、PvPとPvEの両方を極めたオールラウンダーで伝説級のプレイヤーもいるがここでは割愛。
「そうだ委員長も始めちまおうぜ? あのゲームはゲームやったこと無くても楽しめるしさ」
「私はやめとくよ。ああいうの向いて無さそうだし」
「まあそれよりは図書館で推理小説読んでる方がビジュアル的には映えるような気もするわな」
「それもそっか。まあ始めたくなったら言ってくれよ俺が手取り足取り教えるからさ」
「う、うん。考えとく」
お手本のような歯切れの悪い答えが返ってきた。まあゲームなんてやりたい奴がやってなんぼだ。無理強いするモノでも無い。
そう考えたとき、何だかんだと乗り気でABやってる俺は根っからのオタクなのかもしれない。
「おーい座れ―もうすぐ始業式始まるぞ」
そんなとき担任の教師が教室に入ってきた。ただし始業式の時間にはまだ早い。
教室に居た人間のほぼ全員が首を傾げている。だが逆らう理由も無いので全員着席するが少しおかしなことが起きた。
1学期には確かに何も無かった空間に席が一つ増えている。今更気付いた人間も多く、教室の中がざわつき始めた。
「えー珍しい時期だが転校生がウチのクラスに入ってくることになった。今から紹介する」
言って担任は扉を開けて外に居る誰かに中に入るよう促した。こうなるとイベントに飢えている高校生のテンションはうなぎ登りだ。
無関心を気取ろうにもついつい扉の方を注目してしまう。一体どんな人間が転校してきたのか。だが俺はそんなミーハーめいた好奇心を持ってしまったことを激しく後悔することになる。
そして俺はその姿を見た瞬間情けないことに激しい頭痛に悩まされることになった。だって入ってきたのは――
「東京から越してきた蘭道莉央です。一応昔は大阪住んでたんで関西のノリも関西弁も大丈夫やから気軽に話してくれると嬉しいです。あ、あとセールスポイントじゃないけど副業プロゲーマーなんで。聞きたいことはドンドン聞いて貰って大丈夫です」
俺は思わず机の上に崩れ落ちた。というか死にそう。いろいろな感情で。
「だ、大丈夫牧原君!? どうかしたの!?」
「委員長、俺はダメだ。頭痛が痛い」
まともな日本語を喋れなくなりなった俺は、皆の前で愛想良く手を振るアイドルめいた幼馴染みを見ることしか出来ない。こうして初っぱなからとんでもない不意打ちを食らうという事態と共に俺の新学期は幕を開けた。
あと校長はストレスのあまり今日は学校をお休みされましたが我がクラスでは誰も話題にしませんでしたとさ。人生って恐ろしいね。
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