よくある?異世界物語

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よくある?交通事故

ユウ視点

「あら、よく来たわね。さっ、あがって?」
光の家に着くとお義母さんに迎えられました。そうしてリビングまで通されました。そこにはお義父さんが待っていました。お義父さんの前にはアルバムらしきものがあります。・・・さて、僕と光はいとこみたいだけど・・・どんなことがあったのかな。
「さて、来たな。じゃあまずはこれを見てくれ。」
僕たちが促されて、席に着くとお義父さんはアルバムを開いてゆき、一枚の写真を指さしました。
「・・・この子は・・・光ですよね。そして、多分こっちの人たちは・・・光の両親ですか?」
「そうだ。・・・そして、こいつは優翔の兄だ。」
「・・・なるほどね。・・・それで、なぜ、今はお義父さんたちと一緒に暮らすことに・・・。」
まあ、だいたい察してはいるけどさ。
「・・・まあ、多分気がついているんだろうが・・・事故だよ。」
「・・・まあ、お父さんの実家でこの人の顔は見たことありましたからね。・・・仏間に飾ってありました。」
「よくある交通事故でね。・・・光は当時祖父の・・・つまり君のお爺さんのところに預けていて迎えに行く途中のことだった。前方を走っていたトラックがカーブに差し掛かった際に横転してな。反対車線にいた彼らの車を押し潰したんだ・・・。即死だったそうだよ。」
「・・・。」
「まあ、それで、最初は優翔が育てようとしたんだが、お前もいたからな。無理だと考えたんだろう。ちょうど俺らが子宝に恵まれなかったってこともあり俺らが引き取ることになった。・・・優翔の兄夫婦とは顔見知りだったしな。・・・それからは娘として育ててきて今に至るということだな。」
・・・まあ、お父さんやお義父さん、おじいちゃんとの間で、どんなやりとりがあったのかは知らないけど、今度、光の本当の両親のところにも挨拶に行くか。・・・実家の近くのお墓に眠っているんだったよね。

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