よくある?異世界物語

looc

よくある?鏡の特徴

平坂美世視点

鏡が届くまでは、特にできることもないな。あまり長くおいておくと気づかれるだろうからな。
「それで、なんで鏡を使うんですか?」
陸がそう尋ねました。
「そうだな。説明しておこう。まず、第一に鏡とは何か?」
「・・・いつもの美世さんの聞いてくることから判断すると、根本的に鏡とはどんな物質か?ってことでいいんだよな。・・・っとなると・・・うーん・・・写すもの?」
「・・・もしかして、反射するものですか?」
「お!正解だ。反射、はね返すもの。それが鏡だ。」
「・・・通ろうとした悪霊をはね返してしまおうってことか。・・・でも、4枚でいいんですか?鏡を避ける方向だってありますよ?」
「大丈夫だ。合わせ鏡は不吉だって話は知っているだろ?あれは、鏡が霊の通る道だって言われているからこその話なんだが、それを逆手にとれば、そこを避けることはできないってわけだ。」
「通る道なのにはね返すんですか?」
「ああ、まあ、私はいろんな話を持ってきているだけだからな。そう言う整合性が取れなくなることも多々ある。」
「と言うことはダメなのでは?」
「そうじゃないんだよ。まあ、基本的に言ったもん勝ち、思い込んだもん勝ちみたいなところがあってな。まあ、オカルトの対処なんて大体こんなものさ。ついでに言うと、鏡は太陽を象徴するものだからって言う理由でも、鏡を使うんだ。それだけでも悪霊には効きそうだろ?」
「鏡が太陽の象徴っていうのは光をはね返すから・・・?」
「・・・それがないこともないが、それよりもわかりやすいのが、日本神話とか見ればわかるんじゃないか?三種の神器の一つ、鏡の名前は?」
「え?八咫の鏡ですよね。」
「そう、八咫・・・だよ。八咫烏に通ずるよね?そして、八咫烏は太陽の黒点を意味しているんだとか・・・ほらな?繋がっただろ?」
なんて説明していると、エリアスとかいう女の子が走ってきた。どうやら鏡が到着したみたいだな。

コメント

コメントを書く

「恋愛」の人気作品

書籍化作品