よくある?異世界物語

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よくある?鏡集め

平坂美世視点

ふむ、ではあの男の子が足止めをしておいてくれている間にこちらでもあの悪霊を閉じ込める檻を作らなくてはな。ふむ、一番手軽だし、鏡を使うことにしようか。
「それで、美世さん!どうするつもりなんですか?!」
陸がそう聞いてきた。実は先程、平坂教授と呼ばれていたときになんだかしっくりこない感じがしていたのだ。・・・まあ、それはいい。
「鏡を使う。・・・陸・・・は、持っていないか。」
「まあ、持っていませんよ。それこそ、スマホがあればどうにかなりますしね。」
「ふむ、ならば、そちらのサナとやらは、持っているか?」
「いえ・・・ユウくんが持っていてくれています。」
「あの、私は持っていますよ。」
咲良と呼ばれていた子が手を挙げた。
「ほう、それは助かる。貸してくれ。」
なお、私は護身用に手鏡を一つ所持しているが、これでは足りないな。あと二つは欲しい。・・・いや、うまくやれば二つでもなんとかなるが。・・・万全を期すならば、やはり、あと2枚必要だな。一度、あちらに残った彼女たちのところに戻るか・・・。と考え始めたとき、
「どうやら、鏡二枚持ってきてくれるらしいですよ。」
とサナと呼ばれていた子は言った。・・・ふむ、何もしているようには見えなかったが、テレパシーのようなものを使っていたのだろうか?だが、これで、私の考えは実行に移せる。

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