よくある?異世界物語

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よくある?三回戦の決着

ユウ視点

いやあ、油断も慢心もいけないね。
「魔法陣か、厄介だね。・・・でも、果たして、どれくらいの時間持つのかな?」
「・・・!な、なるほど、わかりますか、ええ、確かにずっと使えるわけではありません。効果が切れるまで粘ればそっちの勝ちです。・・・ですが、果たして、それが出来ますか?!」
そう言って彼女は矢を放った。
「あああ、体が・・重いっ!まずいな、うん。」
剣で弾いてはいますが、体力が無くなるのは時間の問題ですね。権能を使えば楽なんだけど、それはするつもりが無いし、とりあえず魔法陣を崩すか?多分、矢の位置を1つでもずらせば効果は薄れるはず。問題は、舞台の上には1つしか矢が無いってことだよな。しかも、まさにそこにいるし。ま、当然か。うーん、無理だね。まあ、魔法主体で行くか。そっちの方がまだいける。・・・魔法も使いづらくなってるな。ステータスの魔力も下がっているから。風魔法で守っておくか。その間に体力を回復する感じで。魔力足りるといいんだけど・・・。
そして、そのまま、膠着状態のまま十分経過した。
「そ、そろそろ、限界が見えてきているんじゃ無いか?」
「そ、そっちこそ!」
なんていうか我慢比べですね。絶対見応えないよね。これ。おっと、疲れすぎて、意識が別のところ行ってた。ふっと、一瞬意識が遠のいたのがわかった、すぐに気力で立ち直ったが、いよいよ魔力切れらしい。ただ、それは相手も同じで、魔法陣が消えていった。
「ま、けない、ぞ!」
「こ、こちらこそ!」
ゆっくりとした動作で彼女は矢をつがえ、僕は剣を構えた。そして、僕の走り出しと彼女が矢を放ったのは同時だった。しかし、彼女の矢は僕に当たることはなかった。魔眼を使ったけどこれは反則じゃないよね。うん。僕は首元に剣を突きつけ勝利が宣告されると意識を失った。最後に無理して魔力を使ったからね。

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