よくある?異世界物語

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よくある?権能とスキルの違い

ユウ視点

「さて、他に何か聴きたいことがあるか?」
「えーっと、権能とスキルってどう違うの?」
「出力だな。例えば、鑑定を権能で持っているものは、対象の過去から現在までの全ての情報がわかるらしい。逆に珍しいことだが、『ナンバー』をスキルとして持っていると、できることに制限がかかるらしいよ。」
「へえ、そうなんだ、因みに、・・・今回の戦いで、どれくらいの人が死んだ?」
僕は、真剣な顔でそう聞いた。
「あの戦いにおいてなくなったのは2万人ほどだ。因みに、戦いに参加した人数は約5万人だ。そして・・・」
「うんわかっている、蘇らせることはできないんだよね。」
「そうだ。死んですぐに魂を拾えれば、良いんだがな。無理だった。」
「・・・どうか安らかに。・・・さて、じゃあそろそろ戻るね。」
「そうだな。また何かあったら呼ぶから。」
ルクスさんがそういうと、僕たちの足下に魔法陣があらわれて、僕たちは消えました。

さて、戻ってきました。ここはどうやら、帝国の門の前のようですね。この国の兵士のうち、軽傷のものは、慌ただしく、動いています。まだ助かる者を探しているのでしょう。身体能力のおちた僕にできることはなさそうですので、申し訳なくは思いつつも、門を通り抜け中に入りました。街のあちらこちらから呻き声や、泣き声が聞こえてきます。そんな音を聞きながら、街を歩いていると、色々な方向から視線を感じました。一体なんだ?と思っていると、老若男女を問わずに人が集まってきました。何がはじまるのでしょうか。

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