よくある?異世界物語

looc

よくある?召喚直後

雪視点

光が止むと、そこは、見慣れぬ神殿のようなところだった。そしてしばらく状況を把握していると、一人の人の良さそうな聖職者と思わしきおじいさんと、4人の綺麗な女の子がこっちにきた。聖職者らしき女の子が前に出てきて、
「まずは、謝罪をさせていただきます。この世界に勝手に召喚してしまい誠に申し訳ございませんでした。」
と言ってきた。
「あ、はい、あの、まだ、状況をいまいち把握できていないので、説明していただけますか?」
答えたのは、生徒会長の井上勇気君だ。
「あ、はい、では、説明させていただきますね。ここは、クラビア神聖国です。貴方さまがたを呼び出したのは、悪魔族から、この世界を守るためです。」
「その、悪魔族とは一体どのようなものなのでしょうか?」
「この世界に住むもの共通の敵で、普通の悪魔族とは、戦えるのですが、将軍級と呼ばれるものや、魔王と呼ばれるものは、この世界のものには倒すことができないのですよ。」
「それは、強すぎてということですか?」
「いいえ、確かに強いのでしょうけど、それだけなら、数で攻めれば、いずれ勝てるでしょう。」
「では、どうして?」
「なんでも、この世界自体に耐性があるようなのです。」
「・・・ああ、もしかして自分たちのような、異世界人には、耐性がないということですか?」
「はい、そうです。私を含めて、倒すことができるものがいないわけではないんですけどね。数が足りないんです。」
なるほど、そういったわけで、呼ばれたのね。嘘をついている感じはしないし、助けてあげたいかな?光の方を見ると、彼女も、私を見ていたようで、互いの意志を確かめるように、コクリと頷きあった。

「よくある?異世界物語」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く