龍の子
13話 『エル、才能が開花する!』
そうか!
俺には鑑定があるじゃないか!
…って、確か昨日は龍激の存在を知らないとか言ってなかったっけ?
『うん、でもさっき間近で観れたから大体どういうものか解ったよ!』
おぉ!
神様って意外と優秀なんだなぁ。
『そりゃあ、この世界の最高神の付き人をやってるくらいだからね〜!こんくらい解析出来ないと…って。君、私のことなめてない!?』
いやいや、そんなことないですよ!?
むしろ尊敬してますよ!
いろんなこと知ってますし、さっきみたいに解析するのも早いし!
『ま、まぁ、そんくらい出来なかったら鑑定なんてスキルも作れなかったしね!当然さ!』
そう言えば鑑定って神様が作ったんですか?
『うん、元々は「知識の書」て言う前の…あ、えーっと、まぁ、神様が使ってた色々と知識が詰まってる本を私が飲み込んでスキルとして複製したものなんだよ。あ、あと神様って呼ばれると色々とややこしいから「コノシャ」って呼んで良いよ。あ、コノちゃんって呼んでも良いよ!タメ口もおっけー!』
じ、じゃあコノちゃんで…
なるほどねー、ってコノちゃん!
本を飲み込むってどう言うこと!?
 
『それは秘密〜!でも、「知識の書」大きかったなぁ…』
ますます何者!?
『まぁ、なんでも良いでしょ!しつこい男は嫌われるよ?そんな事より龍激の事知りたくないの?』
あ、そうだった!
て言うか、いつも思うけどこの思考が物凄く早くなる感じってコノちゃんがやってるの??
『え?知らなーい』
神様って干渉出来ないんじゃ?
『♪〜♪(口笛)』
ま、まぁ、良いなら良いんだけど…
えっと、それで龍激ってつまり何だったの?
『うん、エル君はこの世界で戦闘に用いられるエネルギーが魔力以外にも他に2種あるのは知ってるかい?』
え?
魔力だけじゃないの?
『うん!魔力だけじゃないんだよ!ちなみに魔力と言うのはステータスにも載ってる通り、魔法を使う時に使用するエネルギーの事だね!レベルアップとかして魔力の量はあげれるけど最終的には個人の持つ魔力の量は決まっているんだ。まぁ、例外はあるんだけどね…』
なるほど…
それで他の二つは?
『うんうん、次は「呪力」だよ!この力は生き物が有する想いの力を糧にして初めてエネルギー化するんだ。想いの強い人間達はこぞって呪い師とかになったりするね!』
ま、呪い師?
なんかうさんくさいなぁ…
『大丈夫!この世界の呪い師は人気者だよ!なんてったって冒険の前にはまず呪い師に会うのが定石だからね!パーティに1人いれば安心なんだけどねぇ…。まぁ、何をするかって言うと戦闘の補助役みたいなものかな?罠にかからない咒とか三日三晩眠らなくても平気な咒とか今ではポピュラーな咒かな?昔は作るのが大変だったらしいけどねぇ』
なるほどなるほど。
中々に重要そうな役職なんだなぁ。
『そして、三番目は『異力』!これが今回、龍激を習得するために恐らく、一番大切な物だと思うんだけど…うーん、この異力を扱える生き物はとってもとっても貴重なんだよね…』
生み出す人が珍しいってこと?
『いいや、生み出す人で言えば実はみんな生み出すことはできるんだけども、自在に扱うとなると話しが違って来るんだよ』
ん?
でも、母さんやフレッドじいちゃんは難なく龍激を使ってるって事は…
『この世界では折り紙つきの化け物達だね!でも、正直異力を扱えなかったら勇者達とも渡り合えないけどね!』
それって…
『そう、勇者達はみんな異力を自在に扱えるんだ。いやぁ、彼らは本当に強いよ!頑張ってね!私のエル君…』
いやいや、そもそも俺は勇者と渡り合うつもりは無いし!!
俺は家族を守れればそれで良いんだ。
それに勇者って日本人だろ?
流石に抵抗あるかな?
『あっ、そう?でもあちらさんは君を容易く屠るには何の抵抗もないと思うよ?まぁ、仮にこんな化け物家族が危機に瀕したとしたら結局は異力を扱えないと君はただのお荷物だけどね!…だから』
コノちゃん…?
さっきから
『…ねぇ、エル君。異力の扱い方知りたくない?』
え?
そりゃ、方法があるなら知りたいけど。
コノちゃん、さっきからこそこそ喋ってない?
『本当は教えちゃダメなんだけどね』
え?
『君には早く強くなってほしいんだよ。だから特別に…ね?』
また、神様の掟を破るの?
『……今は、神なんてどうでも良いんだよ。…どうするの?知りたい?知りたいよね??』
ま、まぁ、良いなら知りたい…です。
『ふふふ、あハハ!良いよぉ。教えちゃうよぉ!!そうだよね!当たり前だよ!知らない事を知りたいなんて知識欲、誰にでもあるものさ!私もね!止められないの!!知識欲!!!』
……なんか。
悪役みたいですよ?
『良いの良いのぉ!知りたいって思う気持ちに善も悪も無いか『姉様うるさいです。バレます。暴走するなら私がエル様の担当になりたいです!』…ハっ!?えーと、とりあえず、異力の扱い方を教えるよ!』
…い、今のは?
『ごめんごめん、気にしないで!ついついさ、ついつい。それで、異力なんだけどね…。ロノシャ、今は平気?』
『問題なさそうです。ですが、早めにお願いします』
『ほいほいっ、と。いくよエル君!!そぉい!』
え?何がっ!?
…‥…
「つまり、龍激と言うのはこんな感じでドカーンってやったりバシューンってなったりするのだ。まぁ、どうなるかは個性がでるのだがな!」
あぁ、何だか頭に大量に流れて来て…駄目だ、眠い…。
ドサっ!
「む?エル!?」
「エル君!?」
「兄貴!!」
『ふふふ、早く強くなってよ。エル君、強くなって私の知らない君を、知識を食べたいなぁ…』
『私もです、姉様。ところで私と担当を交代する気はありませんか?』
『無理があるよぉ』
『フフ、ですね。エル様が目覚めるのが楽しみです』
『私達からしたらボーッとしてらぁすぐだよ〜』
『ですね』
こわんばんは
虫です。
本当はここで切ろうかどうか悩んだのですが切りました。
次回から新展開です。
あと、コノシャと妹のロノシャについてはいつか閑話で書きます。
とりあえず登場させたいキャラ多くて多くて…
【神の間】『秒でバレた』
『う〜ちゃ〜ん!ごめんよぉ〜!!』
『…別に、怒ってなんかない』
『本当に!』
『ただ』
『ただ?』
『私達はもう、神と呼ばれる存在だって言うことをちゃんと覚えておいて。掟は掟、私もコノシャとロノシャのこと追放なんてしたくないんだから…。今回だけは許してあげる』
『……はい、主神ウズメ様のご寛大な心に感謝を』
『…うーちゃんのケチ!』
『あのね、コノシャ。ここにいる以上、昔みたいにあなたの好き勝手には出来ないの…』
『はいはい、わかってるよぉ〜!』
『全く…』
俺には鑑定があるじゃないか!
…って、確か昨日は龍激の存在を知らないとか言ってなかったっけ?
『うん、でもさっき間近で観れたから大体どういうものか解ったよ!』
おぉ!
神様って意外と優秀なんだなぁ。
『そりゃあ、この世界の最高神の付き人をやってるくらいだからね〜!こんくらい解析出来ないと…って。君、私のことなめてない!?』
いやいや、そんなことないですよ!?
むしろ尊敬してますよ!
いろんなこと知ってますし、さっきみたいに解析するのも早いし!
『ま、まぁ、そんくらい出来なかったら鑑定なんてスキルも作れなかったしね!当然さ!』
そう言えば鑑定って神様が作ったんですか?
『うん、元々は「知識の書」て言う前の…あ、えーっと、まぁ、神様が使ってた色々と知識が詰まってる本を私が飲み込んでスキルとして複製したものなんだよ。あ、あと神様って呼ばれると色々とややこしいから「コノシャ」って呼んで良いよ。あ、コノちゃんって呼んでも良いよ!タメ口もおっけー!』
じ、じゃあコノちゃんで…
なるほどねー、ってコノちゃん!
本を飲み込むってどう言うこと!?
 
『それは秘密〜!でも、「知識の書」大きかったなぁ…』
ますます何者!?
『まぁ、なんでも良いでしょ!しつこい男は嫌われるよ?そんな事より龍激の事知りたくないの?』
あ、そうだった!
て言うか、いつも思うけどこの思考が物凄く早くなる感じってコノちゃんがやってるの??
『え?知らなーい』
神様って干渉出来ないんじゃ?
『♪〜♪(口笛)』
ま、まぁ、良いなら良いんだけど…
えっと、それで龍激ってつまり何だったの?
『うん、エル君はこの世界で戦闘に用いられるエネルギーが魔力以外にも他に2種あるのは知ってるかい?』
え?
魔力だけじゃないの?
『うん!魔力だけじゃないんだよ!ちなみに魔力と言うのはステータスにも載ってる通り、魔法を使う時に使用するエネルギーの事だね!レベルアップとかして魔力の量はあげれるけど最終的には個人の持つ魔力の量は決まっているんだ。まぁ、例外はあるんだけどね…』
なるほど…
それで他の二つは?
『うんうん、次は「呪力」だよ!この力は生き物が有する想いの力を糧にして初めてエネルギー化するんだ。想いの強い人間達はこぞって呪い師とかになったりするね!』
ま、呪い師?
なんかうさんくさいなぁ…
『大丈夫!この世界の呪い師は人気者だよ!なんてったって冒険の前にはまず呪い師に会うのが定石だからね!パーティに1人いれば安心なんだけどねぇ…。まぁ、何をするかって言うと戦闘の補助役みたいなものかな?罠にかからない咒とか三日三晩眠らなくても平気な咒とか今ではポピュラーな咒かな?昔は作るのが大変だったらしいけどねぇ』
なるほどなるほど。
中々に重要そうな役職なんだなぁ。
『そして、三番目は『異力』!これが今回、龍激を習得するために恐らく、一番大切な物だと思うんだけど…うーん、この異力を扱える生き物はとってもとっても貴重なんだよね…』
生み出す人が珍しいってこと?
『いいや、生み出す人で言えば実はみんな生み出すことはできるんだけども、自在に扱うとなると話しが違って来るんだよ』
ん?
でも、母さんやフレッドじいちゃんは難なく龍激を使ってるって事は…
『この世界では折り紙つきの化け物達だね!でも、正直異力を扱えなかったら勇者達とも渡り合えないけどね!』
それって…
『そう、勇者達はみんな異力を自在に扱えるんだ。いやぁ、彼らは本当に強いよ!頑張ってね!私のエル君…』
いやいや、そもそも俺は勇者と渡り合うつもりは無いし!!
俺は家族を守れればそれで良いんだ。
それに勇者って日本人だろ?
流石に抵抗あるかな?
『あっ、そう?でもあちらさんは君を容易く屠るには何の抵抗もないと思うよ?まぁ、仮にこんな化け物家族が危機に瀕したとしたら結局は異力を扱えないと君はただのお荷物だけどね!…だから』
コノちゃん…?
さっきから
『…ねぇ、エル君。異力の扱い方知りたくない?』
え?
そりゃ、方法があるなら知りたいけど。
コノちゃん、さっきからこそこそ喋ってない?
『本当は教えちゃダメなんだけどね』
え?
『君には早く強くなってほしいんだよ。だから特別に…ね?』
また、神様の掟を破るの?
『……今は、神なんてどうでも良いんだよ。…どうするの?知りたい?知りたいよね??』
ま、まぁ、良いなら知りたい…です。
『ふふふ、あハハ!良いよぉ。教えちゃうよぉ!!そうだよね!当たり前だよ!知らない事を知りたいなんて知識欲、誰にでもあるものさ!私もね!止められないの!!知識欲!!!』
……なんか。
悪役みたいですよ?
『良いの良いのぉ!知りたいって思う気持ちに善も悪も無いか『姉様うるさいです。バレます。暴走するなら私がエル様の担当になりたいです!』…ハっ!?えーと、とりあえず、異力の扱い方を教えるよ!』
…い、今のは?
『ごめんごめん、気にしないで!ついついさ、ついつい。それで、異力なんだけどね…。ロノシャ、今は平気?』
『問題なさそうです。ですが、早めにお願いします』
『ほいほいっ、と。いくよエル君!!そぉい!』
え?何がっ!?
…‥…
「つまり、龍激と言うのはこんな感じでドカーンってやったりバシューンってなったりするのだ。まぁ、どうなるかは個性がでるのだがな!」
あぁ、何だか頭に大量に流れて来て…駄目だ、眠い…。
ドサっ!
「む?エル!?」
「エル君!?」
「兄貴!!」
『ふふふ、早く強くなってよ。エル君、強くなって私の知らない君を、知識を食べたいなぁ…』
『私もです、姉様。ところで私と担当を交代する気はありませんか?』
『無理があるよぉ』
『フフ、ですね。エル様が目覚めるのが楽しみです』
『私達からしたらボーッとしてらぁすぐだよ〜』
『ですね』
こわんばんは
虫です。
本当はここで切ろうかどうか悩んだのですが切りました。
次回から新展開です。
あと、コノシャと妹のロノシャについてはいつか閑話で書きます。
とりあえず登場させたいキャラ多くて多くて…
【神の間】『秒でバレた』
『う〜ちゃ〜ん!ごめんよぉ〜!!』
『…別に、怒ってなんかない』
『本当に!』
『ただ』
『ただ?』
『私達はもう、神と呼ばれる存在だって言うことをちゃんと覚えておいて。掟は掟、私もコノシャとロノシャのこと追放なんてしたくないんだから…。今回だけは許してあげる』
『……はい、主神ウズメ様のご寛大な心に感謝を』
『…うーちゃんのケチ!』
『あのね、コノシャ。ここにいる以上、昔みたいにあなたの好き勝手には出来ないの…』
『はいはい、わかってるよぉ〜!』
『全く…』
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