部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

見せたくないし




七海を買った?僕はデートを楽しんでいた。
「ねぇねぇセンパイ〜!! 何しますか〜」
我が彼女は僕の方を振り向き、そう言った。
「うん、何をしようか」
僕は何よりも七海の巫女姿に見とれていた。
七海の服装の中でもこれは2番目ぐらいに
似合っていた。
……なお、1位はウェディングドレスだ。
あれを超えるのは無いだろう。
「センパイ〜そんなに私の巫女姿に見とれて
いるんですか〜?」
「あぁ、予想以上に似合っていてね」
「えへへ〜良かったです
あとセンパイ、お腹すいた〜」
と言いながらお腹をさする七海。
相変わらずの食いしん坊だな。
「はいはい、何食べようか?」
「たこ焼き、焼きそば、じゃがバター、チュロス
それからそれから……」
「太るぞ?」
僕がそのように言うと、七海は驚き
「うぐっ、だ、大丈夫だもん!! また運動して
減らせばいいし!!」
「ところで最近ふと」
「ストーーップ!! それ以上はダメ〜!!
センパイのイジワル……」
とジト目で見てくる七海。
「嘘だよ、一緒に食べようか?」
「わ〜い!! やっぱりセンパイは優しいな〜!!」


食べ物を探している中で、とある声が聞こえた。
「あの巫女姿の女の子、可愛くね?」
「俺もそう思う。可愛いよな〜」
それは僕と同年代ぐらいの男性2人だった。
(明らかに七海だよな……)
周りを見渡しても巫女姿の人物は誰もいなかった。
確かに七海は可愛い。
それは認めよう。
だが……
「俺、声かけてこようかな?」
「おっ、いいね。ブースの場所を聞きながら流れで
話しかけるか」
そんな事を聞いてしまった僕は
「させない」
1人でにそう呟いた。
「ん? センパイどうかしましたか?」
「七海、ちょっと別の道から行こうか」
「分かりました〜」
七海から了承をもらった後に僕は声がした方から
七海が見れないようにポジションを変えた。
そして笑顔のまま七海をナンパしようとしていた
男性2人を睨んだ。
「おい、あの子彼氏いるぞ?」
「うわ……マジか、まぁしょうがないな」
と2人は別方向に行った。
どうやら牽制が効いたようだ。
「どうしたんですかセンパイ? なんかいきなり
右から左に移動したりして」
「いや、ただうるさい虫がいたからね。
さっ、七海食べに行こうか?」
僕は手を出した。
それを見た七海はすぐに笑顔になり
「うん、いこいこ!!」
僕の手を取り、元気に歩き出した。
(ふぅ……バレずに済んだか。
だって七海の可愛い姿を誰にも見せたくないし……)
我ながら独占欲強いと思うが、無性に我慢できずに
あんな態度をとってしまった。
「最初、何食べようかな〜たこ焼き、焼きそば
う〜ん迷うな〜!!」
七海は僕がこんな気持ちになっているのも知らずか
無邪気に色々なブースを見ている。
「はぁ〜」
(可愛い彼女を持つと色々と大変だ……)
今回の件で改めて思う僕だった。
「センパイ、センパイ!! たこ焼き一緒に食べよ!!」
七海は目の前にあるたこ焼きのブースを指差していた。
「うん、いいよ食べようか」
「やったぁ〜!!」
と無邪気に笑う七海を見て、少しは気が晴れる僕だった。
「熱っ!!」
「ほら七海、気をつけなって」
「センパイ、冷ましてよ〜お願い〜」
「はいはい、分かりましたよ……」
と僕はたこ焼きを1つを爪楊枝で刺すと
フゥフゥと息を吹きかけた。
「はい、あ〜んして」
「わ〜い!! ありがとうセンパイ〜!!」

この後、僕らは色々と食べたり、遊んだりして
学園祭1日目は終わるのだった。



コメント

  • ノベルバユーザー239382

    (°ρ°;)ヤベ目の前がすべて砂糖に見えるぞ

    2
  • A・L・I・C・E

    親方!空から砂糖が!

    5
  • Yori

    もう甘々だ〜!

    6
  • ノベルバユーザー81968

    ゴフッ( ゚ཫ ゚)ゴフッ....口から砂糖が....
    ( -ω- `)フッ...これもまた一興....

    7
  • Qual

    甘い!甘すぎるで〜( ゚д゚)

    5
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