部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

すぅ・・・


今回は久々の国木田と七海の
イチャイチャ回です







それはとある日の夕方・・・
「すぅ・・・」
「センパイ、可愛い〜」
センパイは今私の膝の上で寝ている。
疲れているであろうセンパイに膝枕を進めたら
よほど疲れていたのだろう、開始僅か数分で
夢の中に入っていった。
いつもの様に体を丸くして寝ている姿はまさに猫だ。
・・・これは七海ポイント高めですね。
いつもピシッとしている顔からは想像出来ない無防備な顔
穏やかな寝息・・・うん、可愛い。
前からずっと思っているけどね。
流石私の彼氏、女子よりも女子らしい。
家事全般出来るし、普通に可愛らしいよね〜。
あれ、ってなると・・・
「ヒロインの座をセンパイに取られる ︎」
マズイ ︎これはマズイ ︎
センパイが女子らしいのがここであだになるとは・・・
私の中で赤色のランプがすごい勢いで点滅している。
このままだとセンパイが彼氏兼彼女というとんでもない
状態になってしまう。
「そんなわけ無いだろ・・・」
「へっ ︎」
まさか今の話聞かれてた ︎
・・・なると今までの私の独り言も?
「七海・・・綿あめは塩じゃ作れないよ・・・」
どうやら私はとんでもないミスをしているらしい。
「どんな間違いをしているの私は ︎」
塩と砂糖って似てるけど綿あめに塩って使う ︎
というか私ってセンパイの中ではそういう扱い ︎
・・・結構ショックだ。
ーーまぁ日頃の行いが専らなんだろうけど。
「ふぇ・・・」
とセンパイの腕が急に私の腰に回ってきた。
「ち、ちょっとセンパイ〜 ︎」
そしてそのまま私のお腹らへんに頭をつけてくる。
「むぅ・・・柔らかいな〜」
と笑顔のまま抱きついてくるセンパイ。
「センパイ ︎それ素直に喜べないんですけど ︎」
だってそれって私のお腹に贅肉とかがあるって意味に
近いじゃないですか?
・・・ま、まぁ確かに最近気にし始めましたよ、はい。
そりゃ好きな人の前ではいつも可愛いセンパイで
いたいですからね・・・
じゃなかった ︎
どうやらセンパイは寝ぼけているようだ・・・
でなきゃこんな事はしてこない。
ーー何せヘタレのセンパイだからね ︎
私がいくら薄着でいたり、抱きついても
襲ってこないからね ︎
とりあえず今はこの状況をどうするか・・・?
「むぅ・・・」
「う、うわぁ〜 ︎」
今度はセンパイが私を押し倒してきた。
流石に男性という事もあってか、力が私より強い。
私はそのまま横になり、センパイは頭だけ私の上に
乗っかっている状態だ。
「こ、この状況はマズイ・・・」
主に私の心というか心拍数が。
「七海・・・」
「な、なんですか・・・?」
また多分センパイの寝言だろう。
今度はどんな事を言うのか待っていると
「いつも・・・ありがとうね・・・」
「・・・ッ ︎」
顔が一気に赤くなるのが自分でも分かった。
「もう・・・七海が・・・可愛いから・・・」
「これも寝言なの ︎」
言われて嬉しいけどね ︎
というかさっきからこの体勢とセンパイからの甘い寝言?
のダブルパンチのせいで私の心臓がもたない・・・。
「あ、そろそろマズイ・・・
だけどセンパイの甘い言葉で倒れるなら
ーー悔いは無い・・・ ︎」


ーー国木田視点

「むぅ・・・あれ・・・僕は・・・」
どうやら僕は寝てしまったらしい。
帰ってきて七海に膝枕を勧めてもらったところまでは
覚えているのだが・・・
「とりあえず起きるか・・・
ーーってなんじゃこりゃ ︎」
僕は今自分がとんでもない状態である事に気付いた。
僕はさっきまで彼女の腹の上に頭が乗っかっていた。
・・・何をしたんだ僕?
グッ
「えっ?」
僕の頭を何かが抑えてきた。
「えへへ・・・センパイ〜」
「な、七海?何をしているの?」
「ぐぅ・・・」
我が愛しの彼女は寝ているようでどうやら無意識で
やっているようだった。

ーーこの後しばらくこの状況は続いた。

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コメント

  • ペンギン

    やっぱりこの組み合わせのイチャイチャはいいですねぇ〜

    2
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