部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

いやでも別に好きってわけじゃーー

今回は七海視点での後日談です。

内容はかなり明るめです。

というか前の話とのギャップ大きすぎる。




常村の事件から数日・・・
常村自身は退学処分になったらしい。
そして取り巻きの子達は
特に処分を受けなかったが
学部内ではかなり肩身の狭い思いをしている。
・・・まぁ、同情はしないけど。

「えへへ〜いただきます〜 ︎」
「相変わらずラブラブね・・・」
私は凛子と一緒に昼ごはんを食べていた。
今日も私の大好きなセンパイが
作ってくれたお弁当を
凛子は学食で魚の定食を食べていた。
センパイが作ってくれたお弁当は
彩り鮮やかだった。
・・・本当にセンパイって男子?
いつも一緒にいるけど私よりはるかに家事を
軽々こなしちゃうし・・・
女子力かなり高めだよね?
「いや〜助かるな〜センパイがいてくれて」
「貴方の場合は意味が違ってきそうだけどね」
「ちょっと凛子それってどういう意味 ︎」
「そのままの意味よ」
と魚を行儀良く食べながら言う凛子。
うん、凛子って改めて絵になるな。
普通に綺麗だし。
・・・私より胸あるし。
「そういえば何とか村って
退学になったんだっけ」
と凛子はふと私に聞いてきた。
「うん、なんかそうみたい。
今回の件以外にも
大学入ってきてからの問題が
バレたらしいよ」
「まぁ自業自得でしょ。
それにしても国木田先輩
意外と怖かったわね」
「センパイって滅多に怒らないんだけど
怒るととっても怖いんだって
部活の先輩が言ったよ」
・・・確かにあの時のセンパイは怖かった。
常村を追い詰める為とは言えども
あそこまでやるのかって思うぐらい
容赦なかった。
「でも七海がそれだけ愛されている
って事でしょ?」
「えへへ〜そう思う〜?」
あの時のセンパイは怖いと思うと
同時にカッコよかった。
今までの仕事やっている時の
カッコよさとは違うカッコよさがあった。
「・・・ゲッ、甘い。聞くんじゃなかった」
凛子は呆れているが、私は続ける。
「あの時のセンパイって本当に
カッコよかったんだ〜
私がピンチの時にサッと出てきて
助けてくれたし〜」
あの時のセンパイは本当に
白馬の王子さまに見えたな〜。
「しかもあの時の常村を
見下す様な冷たい目線。
私も見下されたい ︎
そしてそのまま罵倒されたい ︎」
「変態なの貴方は ︎」
「だってよく言うじゃん〜
ギャップ萌えって」
私は試しにセンパイが
罵倒する場面を妄想してみる。

〜七海の妄想内〜

「前、他の男と話すなって言ったよな?
言った事を守れないのか・・・
お前は本当にダメな奴だな」
とセンパイは私を冷たい目で見下してくる。
「ご、ごめん・・・」
「おい、ごめんじゃないだろ」
いつもとは違う口調で叱ってくるセンパイ。
「ごめんなさいセンパイ・・・」
「ダメな奴には何か罰が必要だよな〜?」
「ば、罰って何をするの・・・?」
「それは決まっているだろ」
と私の耳元に口を近づけて
「僕以外の男を
考えれなくさせてやるよ・・・」
といい、私の唇にセンパイの唇が近づいて・・・

「きゃ〜〜〜 ︎
そんなドSなセンパイも良い〜 ︎」
これぞ本当のギャップ萌えって
言うものだろう。
こんなセンパイもアリ、いや大アリ ︎
「七海はどんな風に先輩を妄想したの ︎」
「凛子〜ドSなセンパイもアリだよ〜 ︎」
「知らないよ・・・」
「ええ〜もったいないな〜
人生の8割損してるよ〜」
「じゃあ私は残りの2割で充分よ・・・」
と凛子は相変わらずだった。
「そういえば、凛子って
好きな人いないの〜?」
「・・・七海の話って話題が
いきなり変わるよね」
「そんな事どうでもいいから〜
答えてよ〜」
「そんなのーー」
「いるんだ」
私は凛子の反応を見て、直感で思った。
「いやいや今ので分かるの ︎」
「えっ、何となく?」
だって直感だもん。
「何となくでバレる私ってなんなの・・・」
凛子は結構本気で落ち込んでいた。
「ま、まぁ凛子〜
そんな落ち込まないでよ〜」
「七海、貴方は・・・」
「で、相手は誰なの?」
「そうよね、うん分かっていたわ。
私の親友はこんな人物だって事は・・・」
凛子はさっきよりも
かなり深く落ち込んでいた。
「だって気になるじゃん〜
親友がどんな人を好きになったのかさ。
私は大学入ってから凛子に
世話になってばかりだからさ
たまには恩返しがしたいの。
好きな人がいるなら上手く
いって欲しいじゃん。
ーーだって私達親友でしょ」
「全く貴方は・・・
聞いているこっちが恥ずかしく
なる様な事言ってきて・・・
何考えているの」
「えへへ〜ごめん」
「・・・もう、あんな事言われたら
言わない訳にはいかないじゃない・・・」
「別に無理はしなくていいよ。
凛子が話したい時に話してくれれば・・・」
「いいよ、話すよ。
私が気になる人は・・・」

私はこの後の発言を聞いて驚くのだった。
「私が気になる人は常村を追い詰めた際に
国木田先輩の隣にいた先輩よ」
「センパイの隣にいた先輩?
・・・へっ、まさか森先輩 ︎」
私はスマホの中の森先輩の写真を
凛子に見せた。
「ねぇこの人?」
「えぇ、そうよ・・・
いやでも別に好きってわけじゃーー」
「えぇ〜〜〜 ︎」



なんかまた問題が起きそうな予感

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