部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

炎天下の中での勝負?

結局僕は後輩2人にテニスコートまで連れて行かれた。
「織田‼︎今日はお前に勝つ‼︎非リアの恨みを
今ここで晴らしてやる‼︎」
と森はラケットを織田に向けて、そう言った。
ちなみにラケットは管理人さんから借りてきた。
・・・森よ、それは織田のせいというよりも
君自身にも問題があるというよりも
大部分君が悪いので?
そう思ってしまう僕であった。
「はっ‼︎言うじゃないか‼︎リア充の強さ
今ここで示してやろうじゃないか‼︎
・・・かかってこいや‼︎」
と織田も同じようにラケットを向けて言った。
あ〜あ織田も何か変なスイッチ入ったし・・・
この状況誰が止めるんだろうか?
・・・
・・・
・・・
ポン
あ、止めるのは僕か。
だから僕は今、ここにいるのか・・・
「帰って昼寝したいな・・・」
そう呟いてしまう僕だった。
「「いざ、尋常に勝負‼︎」」
「・・・ゲームスタート」
そして勝負の幕が上がった。

2時間後
「・・・なぁ2人ともまだ決着つかないの?」
僕が呆れながら聞くと
「ええ、まだ織田が負けたと言ってませんから・・・」
「同じく、森が負けたと言ってませんから・・・」
と2人ともお互いが負けを認めるまで試合を
終わらせるつもりはないらしい。
2人とも試合のスタイルが違ったら
早く決着がついたのかもしれないが
この2人は変に体力はあるため持久力がある。
・・・要するに2人とも持久戦タイプだった。
そのため中々試合は終わらなかった。
そして互いに粘って粘った結果
2時間経過しても決着していないのであった。
「おいおい織田、そろそろ降参したらどうだ・・・
い、息上がっているぜ?」
「森こそ・・・こ、呼吸荒いだろ」
「は、はぁ?俺はまだまだいけるし・・・
そっちこそそろそろ倒れそうだぞ」
「まだまだ倒れないな・・・
森こそ倒れそうな勢いだけどな・・・」
と互いが互いに降伏を進めている奇妙な状況だ。
さて、そろそろやめさせないと本当に2人とも
倒れてしまいそうだ。介入しますか。
「はいはい、2人ともそこまで。
いい加減にしないと倒れるよ?」
「「まだ大丈夫です‼︎」」
「そこは息ぴったりなんだね・・・
とりあえず2人ともこんな夏場に2時間も
やっていたら倒れるからさ。
勝負の決着は室内での勝負にしな?」
「ですが・・・」
「ん?なんだい森君?
君は僕に何か言える立場かな〜?」
「すみません、なんでもないです・・・」
という感じに無理矢理決着をつけさせた。

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