部活の後輩と付き合ってみた

きりんのつばさ

彼女の心配

そして七海さんに膝枕をしてもらった次の日
「七海さん、出来たよ〜〜」
「は〜〜い‼︎」
といつものように朝御飯を一緒に食べていた。
「センパイは今日どうされますか?」
「何で?」
「実は夏目先輩から練習に誘われていて」
「サボれ」
「分かりました」
・・・あの野郎昨日の説教全然懲りないな‼︎
あいつは主将の自覚ないのか?
どうしたらあいつに自覚を持たせられるか?
・・・七海さんから遠ざける為にはどうする。
「あのセンパイ・・・」
「どうしたの?」
「顔が怖いです」
「あ、ごめんね。色々と考えていて」
彼女の前では常に彼氏として頑張らないと
「センパイが部活の事を考えるのはとても素晴らしいと
思います。だけど自身の事をもう少し優先しても」
「僕は大丈夫。体には自信があるからさ」
・・・こんなんでも体調管理は得意だ。
万全じゃないと周りを見れないからね。
「そうじゃないんですけど・・・」
「ありがとうね七海さん。わざわざ体調を気にして
くれてさ。でも大丈夫だから心配いらないよ」
「そうですか・・・」
と渋々という感じで納得してくれた。
・・・まだ大丈夫。ここで頑張らないとまた夏目が
七海さんや部活に迷惑をかけてしまう。
柳田先輩が守ってきた部活は今度は僕が守る。
それが先輩に返せる恩だ。
「センパイ、本当に大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫さ」
・・・まずは彼女に心配かけないようにしないとな。
と心に誓った僕だった。

とりあえず僕は大学に行き、授業を受けた。
最近授業中に寝てしまう事が多い。意外と七海さん
から心配されるのも分かるような気がした。
その為、少し寝ようと思い部室に向かった。
ガチャ
部室に入ると誰もいなかった。
「よし、少しは寝れるよな」
部員の誰がいると話してしまい、寝れないのだが
今回はそのような事は起きないようだ。
そして僕は靴を脱ぎ、長椅子に横たわった。
よほど疲れていたのか、横たわるとすぐに眠気がきて
寝れた。
それからどれくらいたったのだろうか
「国木田先輩‼︎」
と僕は後輩に起こされた。
「どうしたの?」
「問題が発生しました」
「・・・何が起きた?」
と僕は寝ぼけていた頭を強制的に起こした。
「とあるOB先輩に書状を送らないといけないの
ですが・・・」
「ちなみに書状の内容は?」
「謝罪です」
「まさか夏目か?」
「・・・すいません」
「マジかよ」
・・・どうやら夏目は僕に休みをくれないようだ。

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