現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

バラエティ?

「……ここどこだ?」

死神に使命を下された後、俺たちは見知らぬ場所にいた。見晴らしのいい平原で遠くに城壁のような壁が見える

「あー……見たことあるなぁここ」
「あひゃひゃ、私はよぉく知ってるよ」

アイザックとアイギーナは知ってるのか、なら良かった。誰も知らなかったら困るからな

「妾は知らぬ、早く教えろ」

クロノスにそう言われ、2人は口を揃えて言う

「「宗教国家ロキ!」」

……
………
…………

「さて………どうするか…」

「さっさと移動するのがいいだろうな。妾とてあの国に滞在したいとは思わん」

まぁそうだよな……さっさとここから離れるべきだな

「移動するのは賛成だ……」
「だけど私たちにはまずやるべき事がある……」

君たち結構仲良いよね?喧嘩するほど仲がいいってやつ?

「ぬしら、実は兄妹仲が良いのではないか?」

クロノスも同じこと考えてた

「それはねぇ!」
「それはない!」

やっぱ仲良いじゃん

「まぁよい、やるべき事とはなんだ?」

「俺たちは仲間。つまりはチームだ……」
「私たちが動くに当たっての旗印が必要だよ!あひゃひゃ!」

つまりどいうこと?

「チーム名を決めるぞ!」

めちゃくちゃいい笑顔でアイザックがそう言い放った

……
………
…………

「っていうわけだ。歩きながらでいい、お手元のフリップに俺たちに相応しいチーム名を書け」

なんだこの溢れ出るバラエティ感は……

「まずはお前からだ。ジャンヌ」

「お、俺かよ!?」

……まぁいい。前世は俺も中二だった時がある。俺のセンスを見せつけてやるぜ!

どどん!

冥府の復讐者ハデスアヴェンジャー

「悪くないんじゃない?」

「いや、確かに悪くないがシンプルすぎる……これを見やがれ!」

とどん!

混沌纏うケイオス不死鳥のフェニックス鎮魂歌レクイエム

「あ、あひゃひゃ……流石に引くわー」

「くどいよ……」

中二をこじらせた挙句、なんか意味わからない事になってるやつみたいだ……

「あぁ!?じゃあてめぇはどうなんだよ!」

「私の考えた最強のチーム名に震えるといいさ!あっひゃっひゃ!」

闇夜彷徨うダークネス血染のブラッディ王妃プリンセス

「…………お、おう」

「あっはっは!てめぇも俺と大して変わらねぇだろうが!」

「はぁ!?兄貴と私の違いも分からないとか脳みそついてんの!?」

……
………
…………

結局、クロノスの『死業之衆カルマ』に決定した

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品