現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

ふわふわ空間(殺伐)

なんか……意識がふわふわしてる……

なんか気持ちい

「てめぇだけはぜってぇぶっ殺す!」

「あひゃひゃ!兄貴と私の相性じゃ無理だよバーカ!兄貴だけは救済できないよ」


前言撤回だ。不快極まりない……

「……って…なんで生きてるの!?」

「あん?」
「だれ?」

俺の視界で殺し合いの喧嘩してたのは……俺が殺したはずの英雄狩ヒーローハンターアイザックだった……

……
………
…………

「俺も状況なんか分かっちゃねぇよ。俺の記憶はお前に殺されたところで途切れてる」

「あひゃぁ…私も分かんなーい。ディラン王国との戦争で精霊に殺されたところまでしか覚えてなーい」

あの後、俺も喧嘩に巻き込まれ全員ボロボロになってから話し合いをしたが……

「一向に状況が分からない!」

「てかお前はどうなんだよ?死んだのか?なぁ死んだのかぁ?」

嬉しそうだなおい!

「分からない……なんか拉致されて変な椅子に座らせられて気がついたらここに……」

ちなみにここはよく分からない真っ白な空間だ

「それ死んだんじゃない?拉致られた時点でもう確実に死ぬじゃん、あひゃひゃ」

なんで君も嬉しそうなの……

「ともかく死んだにしろ生きてるにしろ、ここに意識があるんだ。この気持ち悪い空間から抜け出す方法を考えるぞ」

「兄貴にしてはまともだね!あっひゃっひゃ!」

「てめぇぶっ殺すぞ!」

「そろそろ喧嘩やめてよ……」

「君たち騒がしいねぇ……」

「「「……」」」

いや最後の誰だよ!?てかどこから声した?

「上から声かけるとか頭おかしいんじゃねぇのか?てめぇ」

上?

「久しぶりだねぇ、神様だよー」

俺を殺して、異世界に送った張本人……あの時の自称神様が空に浮いていた

本当にさぁ……

「もうどうなってるの………」

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