現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

DQNと厨二

「やっぱ1人とか言わない方が良かったかも……」

暗いし…怖い……

さっきから定期的にソナーしてるけどなにも感知に引っかからないし、本当にただの落とし穴なのかもな

「あ?なんでピンピンしてやがる?」

後ろ!?

「危なっ!」

先程まで俺の首があったところに刃が通過する

「おっかしいなぁ…落ちてから1時間もあればそろそろ弱ってくるはずなんだが……」

金髪と黒髪のミックス、耳につけられた大量のピアス、ものすごくDQNっぽいな……

「ここは、人を弱らせるのか?」

俺は別にどうともないが、他の人たちが心配だ

「あぁそうだ。あのクソ王が作った祭壇とかで人のステータスを限界まで吸い上げる。俺は対象にならないけどな」

なるほど……俺の特異魔法がステータスに影響を及ぼすものだから俺には耐性があるのか?

だとしたら俺以外がやばい。こいつが俺のところに真っ先に来てくれたのはラッキーだ。ここで倒す

「強化魔法120倍、超硬化」

最初から全力で!

正面から拳を叩き込むが、あっさりと回避されてしまう。120倍に対応するってことは少なくともクレイ並みか?

「さすがだ勇者ぁ!!いいなぁ!さいっこうだねぇ!英雄!」

突っ込んでくるか……

「アクアエクスプロード!」

周囲が熱と蒸気に包まれる

「ざぁんねん!俺には当たらねぇよ!」

俺の魔法を回避した上で俺を殴ってくるか……身のこなしがすごすぎるな。超硬化してるから痛くはないけど…

「英雄因子99!?お前やべぇな!初めてだよカンストなんてさぁ!」

英雄因子?なんだよそれ……触れられるだけでアウトだったのか?

「これなら行けそうだな……って事でじゃあな!」

は?

「ちょっ!待て!」

はやっ!?強化魔法120倍でも追いつけないんですけど

みんなの所に行かせるわけにはいかないし……

やった事ないけど、アレを使うか

……
………
…………

だいぶ距離が開いたかな。ここらでやるか

「汝らは……」

「詠唱ストォオオップ!」

あ?

「ぐはぁっ!」


勇者の蹴りが顔面に炸裂する

「くそっ!どうやって追いつきやがった!?こちとら宝具使ってんだぞ!」

「悪党に話す理由はない。さて処刑の時間だ!生殺与奪は私の自由ってな」

「かっこつけてぇんだろうが、お前みたいなお嬢さんじゃガキの遊びにしか見えねぇよ」

「えっ……………」

本気でショック受けてやがる……

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品