新王暴虐

「では早速で申し訳ないが、さよならだ。せいぜい私の糧になるがよい」

新王バルギアがそう言った途端兵士の鎧が弾け、黒い魔物へと変貌する

「ジャンヌ！こいつらあの魔物だよな？」

「た、多分…」

不夜の平原で黒竜の男が使役していた魔物だ……

「詠唱を始めよ」

バルギアがアヴァロンの俺が重役だと思ってた人たちに命令すると、そいつらは魔法使いだったらしく詠唱を始める

「やれやれ、やっと城を抜け出せたと思ったら旅先でこんな事件に巻き込まれるとは…」

クレア様が呆れた感じで紅い獣を使役し、黒い魔物を数匹、そして詠唱してる魔法使いを何人か倒す

他国の勇者も何人かいるし……この場は大丈夫か？

ディーノ！聞こえてるか？聞こえてるならファントムにこの事をディラン王国に伝えるように頼んでくれ！ファントムなら魔物を使って魔導車より早く伝えられる。メリルを護衛に連れてけ

ソナーで確認したが、行ったみたいだな

「ジャンヌ殿、どうしましょうか？」

「とりあえず、黒い魔物は無視して詠唱を……」

止めよう……そう言おうとした途端、床が消える

は？なんで………

そうか！さっきソナーした時の違和感はこれか！床下がないとかどうなってんだ

仕方ない……とりあえず救える人だけ魔法で浮かせて足場を作ろう

「魔力放出！」

とりあえず魔物と敵の魔法使いには落ちてもらって……くそ、何人か浮かせきれなくて落ちた

「アイシクルフィールド！」

水と風の融合元素魔法だ。氷の床だから滑りやすいが、強度は普通の床よりはあるはずだ。上は上で頑張ってもらって、下は下で頑張ろう

まずは下に落ちた何人かを助けないとな

俺は暗闇に落ちて行った

……
………
…………

「おうジャンヌ、こっちは片付いたぜ」

「さ、さすがですね。アスカさん」

下に落ちた魔物と魔法使いをどうにかしないとって思ってたらもうアスカと他数名が片付けてしまっていた

「このような姿の黒い魔物など初めて見たので驚きましたが、たいして強くありませんでした」

キリナさんも落ちてたのか

「貴方は後から落ちてきたようですが、会場はどうなったのですか？」

落ちてきた組の人か

「私が魔法で浮かせて、氷で足場を作ってきました。上の状況は分かりません」

「へぇ、あんた見かけによらず凄いんだな…」

落ちてきた組の人B

「とりあえず、ここから出る手段を探しましょう」

落ちきた組の人C

「その前に……誰が誰だか分からないので自己紹介しませんか？」

ナイスアイデア！ってクレア様も落ちてきてたのか……