現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

裏話。王城のパーティーにて

「ジャンヌ、これは国の威厳に関わるパーティーだ。貴族との謁見に慣れてないジャンヌは僕のそばに居てくれ」

今日は勇者就任にあたってのパーティーもとい貴族たちへのお披露目会だ。クレイの言う通りにしなきゃならないのは癪だけど仕方ない。お淑やかにしておこう

「まぁ落ち着けよご主人。表立って近づく貴族はクレイが、裏ではクロウが露払いしてくれてる。ご主人は国王から呼ばれたら前に行って挨拶すればそれでいい」

そうは言ってもなぁ……

「勇者様、お飲物はいかがですか?」

「あ、どうも」

紫色の液体……グレープジュースか。うん、なかなか美味し……い……

……
………
…………

「……ンヌ!……ジャンヌ!」

なんか呼ばれてる……

「国王様から呼ばれてるよ!しっかりして」

おーけーおーけー分かったって

なんかクラクラするし、もう帰りたいけど仕方ない。前に行こう

「ではジャンヌよ。挨拶を」

「ひっく!……えー…あー…ジャンヌ?で〜す。よ、よろしく〜〜」

と言い終えると同時に俺は意識を失い倒れてしまった

「誰だ!ご主人に酒を飲ませたのは!?」

「ディーノ!とりあえずジャンヌを医務室に運んで!僕はこの場をなんとかしておくから!」

……
………
…………

ご主人を医務室に運び終え、一息ついた

「こりゃご主人の黒歴史がまた増えちまったな………」

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品