現代知識で異世界無双したかったよ……

リン

魔法少女って割とステッキで殴るよね

エリックさんに弟子入りして1ヶ月がたった。俺はまだ簡単な魔法しか使えるようになっていない。

今日も朝の日課である魔力放出をしていると、奴が来た。

「やぁ!ジャンヌ!魔法の訓練は捗っているかい?」

1日に3〜4回くらいのペースで来るのはさすがに来すぎだ。

ということで

「ファイアボール」

俺がそう呟くと、細身の杖の先からこぶし大の炎が飛び出しクレイに飛んでいく

「うん、速度も熱量も申し分ないね。ただ少し威力が低めかな」

くそっ!この無敵野郎が!来るたびに元素魔法をくらわしてるのに全く効いてない。

「おはようございます。クレイさん、早くお仕事にお戻りください」

「そっけない態度もまたいいものだね。本当はまだここに居たいけど仕事があるから帰るね。また来るよ」

ん?今日のクレイはやけに素直だな。いつもだったら、僕はジャンヌの成長を見届けたい!とか僕の仕事はジャンヌの訓練に協力することさ!とか言って帰りたがらないのに

「今日はすぐにお戻りになられるのですね」

「僕のことを気にかけてくれているのかい!ありがとうジャンヌ!」

俺はまた若干の後悔をした。どうやら王城に呼ばれているらしい。エリックさんも朝早くから城に向かったけど、なにかあったのか?

そんなことを考えながら、的に魔法をぶつける。

「ファイアボール」

的が燃えた。

「アクアショット」

的を貫いた

「ウィンドカッター」

的が切れた

「サンダーバースト」

的が焦げた

俺は魔法に関しては才能があるらしい。この4つの魔法は元素魔法の基礎らしいが、普通はこの4つの魔法を覚えるのに1年は修行しなければならないらしい。

転生特典を魔法適性にしてよかったな。この調子で特異魔法も使えるようになりたいな。

そうして修行の日々は過ぎていく

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品