非リアの俺と学園アイドルが付き合った結果
私の引き抜きと俺の修学旅行
百五十一話
【新転勇人】
「んじゃあ行ってくるね」
「うん……早く帰ってきてね」
「早くかどうかは分からないけどちゃんと帰ってくるよ」
俺は落ち込んでいる結花の頭を撫でる。
「んっ」という言葉と共に俺の手に頭を押し付けてくる。
俺の周りにはネコ科の人間が多いな……。
ネコ科の人間ってなんだよ。
「よし!もう行くな」
「うん、行ってらっしゃい」
結花の頭から手を離し、キャリーバッグに手をかけ玄関をくぐる。
あ、
「帰ってきたら円香とのお土産話聞かせてあげるからねー」
ドアを閉める。
「に゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
やっぱり猫じゃないか。
ドアを閉めたらとんでもない声が轟いた。
ドンドンドンという足音?のようなものも一緒に聞こえてくる。
「んー……まぁいっか。」
遅れちゃうし結花をほったらかしたままでもなんとかなるよね。
学校への道を急ぐ。
「あ、そういえば」
そんな中で一つ、昨日の出来事を思い出していた。
班のグループが正式に決まった時のお話だ。
□
「勇人くん勇人くん!」
「どうしたのそんなに目見開いて」
教室に入ってくるなり俺を呼ぶものだからクラスメイトから「あぁまたか」「なにかの手違いで俺のとここねぇかな」など声が上がっている。
だいたい俺のところに来た理由はわかるけど、
「同じ班ですよ!!」
俺の眼前にプリントを掲げながら言った。
「いや近いから。近すぎて見えないから」
それにそのプリント俺ももらったから知ってるし。
何なら配られた時に穴あくんじゃねぇかってくらい睨みつけられたから。
円香はプリントを俺の顔から少し遠ざけて続ける。
「しかも見てくださいこれ!」
メンバーの欄を指さして、
「私と真結、勇人くんと浅見さんそして――」
「由美ちゃん先生な」
「そうです!由美ちゃん先生ですよ!」
うん、円香が驚くのもわかる。
俺も驚いたもん。
だってほかの班を見てもどこも先生と一緒の班なんてないし、なんなら4人の班とかあるからね?
「なんで由美ちゃん先生と一緒なんですかね?もしかして一人でまわるのが寂しいのでしょうか?」
おっと久しぶりのブラック円香だな。
なお本人に自覚はない模様。
「班の男子みんな彼女いるんですけどね。先生の入り込む隙間なんてないのに……一体なんででしょうか?」
「そうだねぇ、先生の前だとあんまりハメを外せないというか、あ……」
「そうです!そうです!先生の前で勇人くんとイチャイチャしてたらなんだか胸が痛くなります!」
「あのぉ円香さん……?」
「なんですか!?あ、勇人くんったらどうせまた、痛くなる胸ないのに……とか思ってたんでしょ!いいですよぅ!胸がなくても由美ちゃん先生よりは魅力的ですから!」
いや!円香!そろそろやめないと……ッ!
「ほら!胸があってもダメなものはダメですし!」
「どーもぉ胸があってもダメな女でぇす」
あ終わった。
円香の背後からヌルッと現れたのは由美ちゃん先生改め赤鬼。
「ひっ……ゆ、由美ちゃん先生……」
「やだなあ、胸しか取得がないダメ女っていってよぉ」
闇に堕ちた鬼は不気味にも円香の頬に指を這わす。
「ほらぁ先生婚期逃してるでしょ?それでいて生徒にもチヤホヤされないんだょ?あはは」
「いや、違うんです……」
「ん〜?違うって何があ?」
周りから「止めろよ……」「由美ちゃん落ちつけろよ」とか聞こえるけど、多分俺に向けてるんだろう。
うん、無理だよね。
俺が止めに入ったら逆効果だと思うよ☆
「先生ねぇ?最近彼氏に振られたんだあ。この不幸あなたにも分けてあげる〜」
「いや!やめっ!勇人くん助けてくださいぃー!」
「円香……頑張ってくれ……」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
□
ということがあったんだが……。
結局ホームルーム開始のチャイムがなって解決せずに終わってしまったのだが……。
大丈夫だろうか。
『勇人くん!』
「ん、メールだ」
円香専用のメールの通知音が鳴ったということは円香からのメールが届いたということだ。
もちろん円香の前でこの通知音はならせない。
それが左道さんとの契約でそれに、バレたらどうせニヤニヤしながらからかってくるし。
まぁそんな円香も悪くないんだがな。
えーっとなになに。
『勇人くん早く来てください!今他のグループの人から引き抜きを受けています!』
「なに!!」
それはまずい!
なんせ円香を引き抜かれたら由美ちゃん先生含めて四人になってしまう!!
早く行かなくては!!
「円香!今行くぞぉ!!」
こうして、俺の人生で最も刺激的で二度と忘れられなくなる修学旅行が幕を開けた。
この間あんな冗談言って、また冗談だろとか思われるかもだけど、とりあえずご報告を。
この小説の終わりが見えてきました。
といっても200話近くは行くと思うんですけどね笑
こんな暖かい(錯乱)コメントしてくださる方が沢山いたり、ありがたい事にラブコメランキングトップ3に入ってたりと、この小説をいつまでも書いてたいなぁとも思ったんですが、これは私の物語ではなくあくまで彼らの、円香と勇人くんの物語なので。
まぁまた終わりそうな時に同じようなあとがきをします。
あ、次回作は2~3つ浮かんでるよ。
それと!
誰だ井戸のこと友達いないとか言ったやつ!
あと井戸を哀れむな!
信仰しろ!崇めろ!!
【新転勇人】
「んじゃあ行ってくるね」
「うん……早く帰ってきてね」
「早くかどうかは分からないけどちゃんと帰ってくるよ」
俺は落ち込んでいる結花の頭を撫でる。
「んっ」という言葉と共に俺の手に頭を押し付けてくる。
俺の周りにはネコ科の人間が多いな……。
ネコ科の人間ってなんだよ。
「よし!もう行くな」
「うん、行ってらっしゃい」
結花の頭から手を離し、キャリーバッグに手をかけ玄関をくぐる。
あ、
「帰ってきたら円香とのお土産話聞かせてあげるからねー」
ドアを閉める。
「に゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛」
やっぱり猫じゃないか。
ドアを閉めたらとんでもない声が轟いた。
ドンドンドンという足音?のようなものも一緒に聞こえてくる。
「んー……まぁいっか。」
遅れちゃうし結花をほったらかしたままでもなんとかなるよね。
学校への道を急ぐ。
「あ、そういえば」
そんな中で一つ、昨日の出来事を思い出していた。
班のグループが正式に決まった時のお話だ。
□
「勇人くん勇人くん!」
「どうしたのそんなに目見開いて」
教室に入ってくるなり俺を呼ぶものだからクラスメイトから「あぁまたか」「なにかの手違いで俺のとここねぇかな」など声が上がっている。
だいたい俺のところに来た理由はわかるけど、
「同じ班ですよ!!」
俺の眼前にプリントを掲げながら言った。
「いや近いから。近すぎて見えないから」
それにそのプリント俺ももらったから知ってるし。
何なら配られた時に穴あくんじゃねぇかってくらい睨みつけられたから。
円香はプリントを俺の顔から少し遠ざけて続ける。
「しかも見てくださいこれ!」
メンバーの欄を指さして、
「私と真結、勇人くんと浅見さんそして――」
「由美ちゃん先生な」
「そうです!由美ちゃん先生ですよ!」
うん、円香が驚くのもわかる。
俺も驚いたもん。
だってほかの班を見てもどこも先生と一緒の班なんてないし、なんなら4人の班とかあるからね?
「なんで由美ちゃん先生と一緒なんですかね?もしかして一人でまわるのが寂しいのでしょうか?」
おっと久しぶりのブラック円香だな。
なお本人に自覚はない模様。
「班の男子みんな彼女いるんですけどね。先生の入り込む隙間なんてないのに……一体なんででしょうか?」
「そうだねぇ、先生の前だとあんまりハメを外せないというか、あ……」
「そうです!そうです!先生の前で勇人くんとイチャイチャしてたらなんだか胸が痛くなります!」
「あのぉ円香さん……?」
「なんですか!?あ、勇人くんったらどうせまた、痛くなる胸ないのに……とか思ってたんでしょ!いいですよぅ!胸がなくても由美ちゃん先生よりは魅力的ですから!」
いや!円香!そろそろやめないと……ッ!
「ほら!胸があってもダメなものはダメですし!」
「どーもぉ胸があってもダメな女でぇす」
あ終わった。
円香の背後からヌルッと現れたのは由美ちゃん先生改め赤鬼。
「ひっ……ゆ、由美ちゃん先生……」
「やだなあ、胸しか取得がないダメ女っていってよぉ」
闇に堕ちた鬼は不気味にも円香の頬に指を這わす。
「ほらぁ先生婚期逃してるでしょ?それでいて生徒にもチヤホヤされないんだょ?あはは」
「いや、違うんです……」
「ん〜?違うって何があ?」
周りから「止めろよ……」「由美ちゃん落ちつけろよ」とか聞こえるけど、多分俺に向けてるんだろう。
うん、無理だよね。
俺が止めに入ったら逆効果だと思うよ☆
「先生ねぇ?最近彼氏に振られたんだあ。この不幸あなたにも分けてあげる〜」
「いや!やめっ!勇人くん助けてくださいぃー!」
「円香……頑張ってくれ……」
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
□
ということがあったんだが……。
結局ホームルーム開始のチャイムがなって解決せずに終わってしまったのだが……。
大丈夫だろうか。
『勇人くん!』
「ん、メールだ」
円香専用のメールの通知音が鳴ったということは円香からのメールが届いたということだ。
もちろん円香の前でこの通知音はならせない。
それが左道さんとの契約でそれに、バレたらどうせニヤニヤしながらからかってくるし。
まぁそんな円香も悪くないんだがな。
えーっとなになに。
『勇人くん早く来てください!今他のグループの人から引き抜きを受けています!』
「なに!!」
それはまずい!
なんせ円香を引き抜かれたら由美ちゃん先生含めて四人になってしまう!!
早く行かなくては!!
「円香!今行くぞぉ!!」
こうして、俺の人生で最も刺激的で二度と忘れられなくなる修学旅行が幕を開けた。
この間あんな冗談言って、また冗談だろとか思われるかもだけど、とりあえずご報告を。
この小説の終わりが見えてきました。
といっても200話近くは行くと思うんですけどね笑
こんな暖かい(錯乱)コメントしてくださる方が沢山いたり、ありがたい事にラブコメランキングトップ3に入ってたりと、この小説をいつまでも書いてたいなぁとも思ったんですが、これは私の物語ではなくあくまで彼らの、円香と勇人くんの物語なので。
まぁまた終わりそうな時に同じようなあとがきをします。
あ、次回作は2~3つ浮かんでるよ。
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コメント
アキ
終わらせないでくれ~!!
アクノロギア
終わっちゃうのは残念ですけど、仕方ないですね…
最終話まで頑張ってくださいね
ノベルバユーザー197661
Oh.....残念デェース
ミリオン
墮女神とでも言いましょうか。
狼大好き野郎
井戸様~我らの神よ~(棒)